できるなら 開けておいてよ 感想欄(字余り)
だって寂しいから。
私には悪癖がある。
読むものがないとご飯が食べられないという。
もちろん、一人で食事する場合に限るけれど。
紙の本に頼っていた頃は、懐は圧迫されるわ、床は危険水域だわで大変だった。
「なろう」を知ってどれほど助かっているか。
食事時だけではない。
通勤時間。休憩時間。エレベーターやエスカレーターに乗っている時間。
わずかな隙間であっても「なろう」の小説を読む。
書くのが大変なことは分かっている。たまには自分でも書くから。
でも普段は皆さまの作品を消費しないとご飯も食べられない。
自分で言うのもなんだが、私はわりと評価を押す方だと思うし、
ブクマ件数も日々増えている。
更に言うと、わりと感想を書く方だとも思う。
間違いなく自分は、読み手>書き手であると認識もしている。
なので読者根性の方が大きい。
さて感想であるが。
短篇であれ連載であれ、読後に沸き上がった感情を
熱いうちに叩きつけねばいられない質である。
時間が経つと冷静になりすぎて書けなくなるんだ。
真夜中のラブレター推奨派でもある。
勢い大事。鉄は熱いうちに打てともいう。
自分に酔う? 酔えばいいじゃん。
感想というラブレター、書きたくなるような作品を書いてくださる方に
捧げなくてどうする。
届け、この愛!
しかし大変悲しいことに。
感想欄を閉じられている作者様もまた一定以上いらっしゃる。
ひどい。
私の愛なんていらないのねっ。
……そんな気分になって、評価すらせずにそっ閉じすることもある。
例え伝えることができなくても、こんなに愛しているの!
という例外の方もおられないではない。
泣きながら評価し、泣きながらブクマし、泣きながらお気に入りに入れる。
でもそこまでの愛はごく限られた方にしか向けられない。
大抵は、感想欄が閉まっているとあっさりお別れとなる。
ごく正直なことを言うと。
感想返信は嬉しい。トリプルアクセル決めたいくらいに嬉しい。
何度も読み返すくらいに嬉しい。
でも諸事情あって返信はしないという方であっても構わないのだ。
この!
熱い!
想いを!
ぶつけさせてくださるならば。
そしてまた、私は他の方の感想を読むのも大好物なんである。
「そうそう!」「うん、うん」「だよねー」「仲間がいる!」
「え、そう取るの?」「おおっ、そんな考え(解釈)がっ」
「いや、それはどうなの?」
書かれている感想が多い連載なんて本当に読むのが大変なくらい。
連載の一話読むでしょう? 感想欄開けて読むでしょう?
もう一回その本文を読むでしょう?
読み終わったらもう一度感想欄を開けるでしょう?
自分でも感想書いたりするでしょう?
で、そういう読者ライフを送っていると。
数名の「感想を書いている方」のファンになることもある。
同じ作品を好んでいると、嬉しさも天元突破。
そこまでいかなくとも、
「あ、○○さんだー」と一方的な友情に似た何かを感じている方々もいる。
たまに自分で書いた作品に、その方々から感想を頂いた日には。
脳内で祭りになる。
ドーパミンだか何だかがドバドバ出る。
赤飯は、ケーキはどこですかっ、という状態。
書き手としての自分はものすごく小者なので。
感想を書いてくださる方は例外なく皆、神である。
「感想が書かれました」というあの赤文字は神の啓示だ。
時にはありがたすぎて拝みすぎて返信できないこともある。
それもどうかと思うが。
なので、正直、感想欄を閉めておられる方の気持ちは分からない。
まあ? とある方の作品に寄せられる感想は毎回数ページから十何ページとかあって、
「これは読み切れんわ」とさすがに思わないでもない。
「感想が書かれました」の表記だって「うるさい、もういいよ!」なんてレベルかもしれない。
感想が読み切れないとか、とんでもないねー。
そこまでいかなくても、「他人の感想とかいらね」って人もいるんだろう。
感想読んだら、自分の中の話がぶれる(かえって迷う)から読まない人もいるかもしれない。
感想読むより新しい話(もしくは続き)を書く労力を優先されているだけかもしれない。
そして大変残念なことに。
悪意のある感想が寄せられることだってあるだろう。
嫌な言葉だけ寄越されることも。
痛い書き込み、読めば凹む書き込みも届くかもしれない。
悪意はなくても、自分の書きたいところを読み取ってくれていない。
そんな書き込みもあるかもしれない。
「求めているのは自称編集者じゃねえっ」って、文章校正してくる人に
イラっとすることだってあるかもしれない。
漢字が読めていない、熟語や言い回しを知らない層が
調べもせずに質問してくるかもしれない。
まあ、作品の読後には必ず感想欄覗いているんで、色々な人がいるのは知っている。
突っ込みたくてもだえることだってある。
作者じゃないけど反論したくなることもある。
あと。
作者が要望していることを無視する書き込みもある。
自分は連載が向かないと分かったので、全部書き上げてから投稿することにしたけれど。
完結まで書いてから順次投稿する方は一定数はいても少ない方である。
これはだから、半分くらい想像になってしまうけれど。
連載作品で先読み予想されるのって、すごく嫌なことなんだと思う。
特にその予想通りの展開を考えていた場合。
下手したら先を書くのが嫌になってしまうことだってあるんじゃないだろうか。
強引に先の展開の選択肢を奪われるような感覚?
そういうのが見たくなくて、感想欄を閉じてしまう方だってきっといるんだと思う。
単純に忙しくて返事ができないことが申し訳なさすぎて閉じてしまう方もいるんだろう。
感想欄を閉じられている方にだって、
色々な理由があって、そうされているのだとは思うし、
もしかしたら私が想像もできない理由だってあるかもしれない。
書き込みなんて無視してくれていいのよ。
私の書き込みに嫌なところがあったら、ブロックなりミュートなりしてくれたってかまわない。
だって、書きたくて書いてるだけだから。
ごくたまに。
この内容は許せない! という作品にぶつかることもある。
私の場合、黄色いボタンを押す直前まで感想を書いて、
ある程度吐き出したら、感想を送らずに閉じる。
そこまで相容れないのであれば、作者にぶつけるのは違う気がするから。
相手を傷つけたいわけじゃないし。
それでもどうしても収まらない気持ちが溢れる場合は、
一応何日か日を置いて。
自分で話を作って書くことにしている。
まあ、私の場合は、というだけだけど。
大事なことは普通の人間関係と同じ。
相手の嫌がることを書かない。
それは感想を書く際の基本だと思っている。
気持ちよくどや顔で感想を送る前に、
ちょっと自分の書いたもの見直してみようか。
うっかり誤字だってみつけてしまうかもしれないよ。
登場人物の名前を間違っていたりね。
後から修正できないからね!(自嘲)
感想欄は作者への、その作品が引き出した感情を返す場所であり、
一方通行な読者同士の交流の場であり、
また感想数はその作品評価のバロメーターのひとつでもある。
なのでどうか。
私の拙い感想というラブレター(主に真夜中製)を投函する感想欄を
開けておいてくださると嬉しいなあ、なんてことを
思いながらランキングの既読色を増やしていく日々なのでした。
日々、思っていたことを形にしてみました。
感想、反論ありましたらぜひ。
ただものすごく打たれ弱いのでお手柔らかにお願いします。