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窓際の夢  作者: 桜瀬悠生
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人間を構成する部品

 ひとりの人間を構成しているのは、目に見える肉体だけではない。


 目には見えない心もまた、その人をその人たらしめている。


 老いも若きも男も女もない、国や人種にもとらわれない心の姿。


 心の姿は肉体以上に千差万別で、ちょっとしたことでも変わってしまう。


 だから、いまの自分の姿を理解してもらおうとするなら、


 たくさんの言葉が必要になってくる。


 正確に伝えることは難しくて、


 十分の一も理解してもらえないとわかっていても。


 とくに、


 ネガティブな感情によって変化してしまった姿を伝えることは難しい。


 理解してもらえないならまだマシで、


 最初から拒絶されてしまうこともある。


 そんな話は聞きたくない、そんなものは見たくない。


 だが、苦しみや悲しみも心の一部であり、


 よくも悪くも僕という人間を構成している。


 自分自身を拒絶されたようで、


 その人にはもう何も言えなくなってしまう。


 だから、せめて僕だけでも受け入れてあげるしかない。


 どのような苦しみも悲しみも、僕という人間の大切な部品だから。

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