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窓際の夢  作者: 桜瀬悠生
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隙間に落ちた空白

 大勢の人が周囲にいても、自分だけ誰の視界にも入っていない。


 そんな感覚に苛まれて、孤独感と疎外感だけが増していく。


 何か他に見つけようとしても、そこにあるのは不安や恐怖だけ。


 たった一通のメールで息を吹き返しても、


 相手との温度差を考えて悲しくなってしまう。


 自分の内面に問題があるとわかっているから、


 どれだけ気分が明るくなるのか伝えることもできない。


 相手に負担をかけて、余計な心配をさせるだけだろう。


 もしかしたら、伝えてほしかったと思われるのかもしれない。


 でも、限られた時間の中で嘘でも笑っていたい。


 幸いなことに、なんでもないふりをして笑うことだけは得意だから。


 少しでも振り向いてもらえるように、笑顔を思い出してもらえるように。


 僕の存在が、隙間に落ちた空白であったとしても。 

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