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窓際の夢  作者: 桜瀬悠生
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多勢に無勢

 どうしたら、いじめはなくなるのか。


 被害者に原因があるのか、加害者が絶対的な悪なのか。


 答えをだそうとして、議論をかわすのは誰なのか。


 いじめの被害者、いじめの加害者。


 いじめの傍観者、無関係の第三者。


 誰が誰について語っているのだろう。


 変わるべきなのは、被害者なのか加害者なのか。


 議論されるべきは、被害者なのか加害者なのか。


 その立場になってみないと、わからないことは多い。


 傍観者と無関係の第三者は、


 まずは自分たちについて語るべきではないだろうか。


 自分たちに責任はなかったのか、変わる必要があったのではないか、


 いじめをやめさせられたのではないか。


 いじめの被害者は、ひとりで大勢を相手に戦っている。


 色眼鏡越しの視線に見下されながら、


 押しつけられた仮面の中でずっと耐えている。


 いじめをやめさせるのに、誰かが英雄になる必要はない。


 誰もが変わろうとして、変われた人たちが行動すればいい。


 そこには大勢の人たちがいるのだから、きっと何人かは変われるはず。


 でも、結局は同じことなのかもしれない。


 構造自体が変わらなければ、一対多数が少数対多数に変わるだけ。 


 多勢に無勢のまま、ずっと押しつぶされていくのだろう。

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