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窓際の夢  作者: 桜瀬悠生
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自分勝手な都合とストレス

 残念ながら、僕のような人間にも都合はある。


 何を食べるのか、どれだけ食べるのか。


 正直、本来ならどうでもいいようなことだ。


 病気ではなく、健康な人間ならば。


 カロリーのことなんて、僕だって昔は気になんかしていなかった。


 食べたいときに食べていたし、好きなだけ食べることができていた。


 だけど、いまはもう昔のことになってしまった。


 今日はもう食べないとか、明日はいつも以上に少食にしようとか、


 そんなことに僕はとらわれてしまっている。


 少しでも食べた分を消費しようと運動したり、


 すでに一桁の体脂肪を落とすために筋肉つけようとしたり。


 くだらないカロリー計算にも毎日追われているし、


 計算どおりにいかないことを毎日怖れている。


 イレギュラーな要素はストレスでしかないし、


 少なくとも僕にとってはマイナスでしかない。


 しかし、そんな都合は僕以外の人にとってはどうでもいいことだ。


 僕の都合にあわせてもらうわけにはいかないし、


 そんなのは相手にとってストレスになるだけだろう。


 相手には相手の都合だってあるはずだし、


 優先すべきは頭のおかしい人間の都合ではない。


 どちらにしろ僕の内面に原因があるのだから、


 ストレスだって僕が抱えるべきなのは間違いない。


 だから、苦しくてつらくても我慢することにしよう。


 計算が狂ったなら、無理やりにでも帳尻をあわせればいいだけだ。


 それは難しくないし、簡単に行うことができる。


 僕のようにだらしなくて、何もない人間であっても。

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