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窓際の夢  作者: 桜瀬悠生
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言葉という日用品

 いま自分は何を考えているのか。


 それを伝える手段はいくつかあるが、


 より正確に伝えられるのは言葉だろう。


 ジェスチャーや絵で伝えるのには限界があるし、


 まどろっこしくて仕方がない。


 だが、言葉にも限界はある。


 その言語を相手が知らなければ何も伝えられないし、逆もまた然りだ。


 お互いに共通の言語を使っていたら、


 正しく意思疎通できるともかぎらない。


 先入観に邪魔されたり、感情に左右されたりしてしまう。


 あるいは言葉が通じあうからこそ、


 大切なことが疎かになってしまうのかもしれない。


 いつも使っている日用品を、


 かけがえのない宝物のように扱うのは難しいからだ。


 感情にまかせて投げつけたり、


 そこらへんに置きっぱなしにしたりしてしまう。


 だから、必要なときに使えなくなってしまうのだろう。


 胸の奥に閉まったまま、錆びつかせてしまった言葉を見つめている。

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