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窓際の夢  作者: 桜瀬悠生
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どれだけ撃たれても

 精神的なものだとわかっているのに、現実の痛みから逃れられない。


 トリガーが引かれた途端、悪魔のように襲いかかってくる。


 自分ではどうしようもないから、


 痛みが去ってくれるまで必死に耐えるしかない。 


 いまでは、いつトリガーが引かれるのか怯えるようになってしまった。


 恐怖とストレスと苦痛に支配されて、精神を安定させることができない。


 外部の音を遮断していないと落ちつけなくて、


 自分の部屋なのにヘッドホンをはずせなくなった。


 もう大丈夫、もう心配いらないと思えても、


 すぐに間違いだったと気づかされる。


 トリガーの理由と痛みの原因は、明確すぎるぐらいにわかっている。


 だからこそ、余計につらい。


 恨みたくないし、憎みたくもない。


 死ぬときまで、こんな感情はもっていたくない。


 だから、必死になって消し去ろうとしている。


 耐えがたいほどに苦しくて、生き地獄のように感じられても。


 最期ぐらいは、自分らしくあるために。

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