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窓際の夢  作者: 桜瀬悠生
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人生のラウンド

 誰かが自ら命を断ったときに、死んだら負けだと言う人たちがいる。


 死んだら負け、だから死んではダメだ。


 生きていたら勝ちだなんて、いったい誰が決めたんだろう。


 同じ結末が待っていたとしても、耐える意味はあるのだろうか。


 タップアウトをしなくても、絞め落とされるだけかもしれないのに。


 もちろん、耐えれば耐えるだけ逆転の可能性はある。


 本人にとって意味はなくても、誰かにとってはあるかもしれない。


 でも、耐えることは本人にしかできない。


 どれだけ苦しくても、自分ひとりで耐えるしかない。


 人生をリングに例えるのなら、ひとりでずっと戦っているようなものだ。


 セコンドやチームメイトがいてくれたとしても、


 戦うことは自分しかできない。


 だけど、それはひとつのことを証明してくれる。


 いま生きている人は、


 すでに数えきれないほどのラウンドを戦い抜いているということだ。


 だからこそ、この瞬間を生きている。


 どのような決着になっても、その事実だけは変わらない。

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