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16歳

 16歳になったある日のこと。


 本日、ライナス様、アンナ様はご両親に騙されて、同じ馬車に詰め込まれております。


 互いに無言の馬車の中。


 あるのはただただ冷たい空気だけ。


 アンナ様のご命令でたった1人乗せられたメイドの少女はカタカタと小刻みに震えております。


 先輩たちに体よく押し付けられましたかわいそうな新米さんでございます。



 さて、今日はアンナ様が夜会に着ていくドレスを買うためのお出かけでありまして、ライナス様も一緒に選んでこいというわけです。


「ちょっと止めて!」


 ライナス様が声をあげます。


 指示通りに馬車が止まるとライナス様は馬車から降りてどこかへ走って行きました。


 ただでさえ機嫌の悪くアンナ様は、思い通りにいかないことでますます不機嫌なっており、幼子が一目で泣きそうな形相でライナス様を目で追います。


 視線の先、屈んだライナス様泣きじゃくる女の子と一緒におります。


 困った顔して頭をかくと、ライナス様は女の子と手を繋いで馬車にやってきます。


「あのさ、クロムスフェーンって店知ってるか」

「……今から行く店だけど」

「そっか、ちょうどいいや。一緒に行こう」


 頷く女の子をヒョイと抱き上げると、ライナス様は馬車に乗せます。


 どうやら、女の子のお父さんが服飾職人で忘れ物を届けにきたそうですが、いつもの道が使えず迷子になっていたとのこと。


 ざっくりとだけアンナ様に説明をしたライナス様は女の子とすっかり打ち解けております。



 店に着き、大あくびのライナス様は女の子に指示を出します。


「あのお姉さんにドレス選んであげてくれる?」

「うん!」


 女の子のおかげで早く帰れたライナス様は、女の子のお父さんがお礼を言うのにお互い様だと答えます。



 帰り際、アンナ様が新米メイドにこぼします。


「いいとこもあるのね」


 これを知った一同は、ビックリ仰天しばらくアンナ様は不思議なものを見るような目で見られたとか。



次回更新は16日の0時でございます。

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