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14歳

 14歳――ライナス様とアンナ様の婚約が決まり一年が過ぎまして。


 けれど、2人の仲はあいも変わらず。


 いやいや、むしろ出会った時から悪化を辿っておりまして、現在口も聞かない2人であります。


 顔を合わせりゃ、そっぽを向いて。

 無視をするより、意識してといったふう。



 だというのに、一緒に行動する機会は増えるばかりで2人の機嫌は悪くなるばかりでございます。



 会えば、口も聞かず互いの存在を見えぬようにし、よほどケンカをしてくれた方がわかりやすい。



 ライナス様は花より団子、そもそも興味はございません。

  強いて、申し上げるなら、相手が突っかかるために反撃をしているといったところ。


 本日も勉強をほっぽり投げて、外に遊び行っているようで。


 友人たちと心底楽しそうに遊んでおります。



 アンナ様はいいますと、わずかにご令嬢らしくなりましたが、変わらず王太子妃様のようなロマンチックな恋がしたいと、夢に夢を見ております。


 理想と現実、あまりの違いに怒り心頭。

 ライナス様のことは絶対に婚約者として認められないご様子。


 見目のいい令息の名を上げては、両親に訴えているアンナ様でありますが、そのどれもが苦虫を噛み潰したような顔をされ一蹴されている模様。


 淑女の嗜みと言われる刺繍は一向に上手くならず、冷た〜い視線だけが上手くなっていくアンナ様でございます。


次回更新は14日の0時でございます。

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