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嫉妬

作者: ここあ

あの子は私が持っていないものを持っている

私は可愛くない。あの子は可愛い

たかがその程度の差。そう、たかがその程度の差

あの子の可愛いさがほしいな。なんで私じゃなくてあの子なんだろう?

可愛ければ愛してもらえる

それはそうだ、ニンゲンは保護欲に塗れてるのだから

でも、可愛くなければ愛されない?

可愛くなりたい。愛されたい

だから私はあの子になりたい

私が持ってないものを持っている、可愛いあの子になりたい

ああ、また嫉妬してる


あなたは私を愛してくれない

いつになったらこの箱から出られる?

しあわせにして。私を愛して

てのひらで優しく、私を包み込んで


箱の外の世界が見える。それでもそこには届かない

じゃあ私はそこには行けない?

やだよ、そんなの。

なんでいきなきゃいけない?

くるしくて、つらくて、泣きたくて、泣けなくて

てをのばしても、どれだけのばしても、それでもまだ届かない世界


わからない。どうすれば愛してもらえる?

ただ可愛ければいい?私はただ愛されたいの

しょうがないじゃん。愛は誰だってほしがってるものだから

おかしいくらいに、私は愛を求めてる?あなたは愛されたくないの?


あなたはそれでも私を愛してくれない。それどころか誰も私を愛してくれない

いきていても、この箱のせいで私は死んでいる

しあわせになりたいのに、私はそこから遠のいて、嫉妬ばかりが私を支配する

てのひらの優しさをあなたはくれない

箱ばかりを見て、私を見ない

それは愛じゃないでしょう?

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