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かくおの短い物語集

「後ろ向きの少年」

作者: かくお

「前だけを見て進めばいい」


誰かがそんな事を言ってたけれど、少年にはそれが理解出来ない、


街中を歩く時も川原を歩く時も砂浜を歩く時も、少年はいつだって後ろ向きで歩く。


たしかに周りの人はみんな前向きで歩いてるし、後ろ向きが歩きずらい事も分かる。


それでも後ろ向きの方がスリリングだしワクワクで楽しい。


すれ違う人達は口を揃えて言う。


「なんであの子後ろ向きで歩いてるの?」


すれ違う人達が振り返って言う。


「あの子、後ろ向きで危ないよ」


そうだよ僕はいつだって後ろ向きさ。


なんでそんなに不思議そうな目で見るんだ?


みんな少しでも楽しい事がしたいんじゃないのか?

僕は歩いてる時だって楽しいんだぜ。


なんでみんな前を向いて歩く?


少年は階段だって後ろ向きで上がる。


変な目で見られる事すら楽しい。




おしまい。

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