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そして二階の最初の部屋で、それは起こった。
入るとベッドが二つあり、カーテンで仕切られていた。
紙を探そうと部屋の奥まで進んだとき、後ろから聞こえてきたのだ。
少女のか細い声が。
「お願い。こっちに来ないで……」
身体が瞬時に硬直したが、それでもなんとか振り返った。
女の子がいた。
六、七歳くらいだろうか。
顔の左半分がやけに白く、そして右半分は血で赤く染まっていた。
着ている白いワンピースも、右半分が真っ赤だ。
逃げようとしたが、出来なかった。
なにせ女の子は、部屋の入口の前に立っているのだから。
――……。
全身は震え、頭は半ば錯乱状態だった。
するとそれまで僕の足元を見ていた女の子が顔を上げ、僕の顔をじっと見た。
そして近づいて来て、言った。
病院を出ると、三人が寄ってきた。
「ちゃんと見つけてきたんだろうな」
僕はシンイチに紙を渡した。と同時に、シンイチの腕を掴んだ。
「おい、なんだよ」
「……」
僕は腕を離した。




