もふもふ……至福の肌触り
そもそも、『モフモフ』とはなんぞや。
比較的新しい言葉なのであります。
柔らかく、肌触りが良くて、ふわふわしているイキモノ系全般。もしくはそれに触れた感触……そんな意味なのかな、なんて思います。
とにかく、毛玉っぽいモノならいいらしい。毛玉っぽくって、とにかく癒されるものらしい。
と、なると。
羊は間違いなくモフモフだけど、ヤギは微妙?
アルパカはモフモフだけど、らくだも微妙?
ひよこはモフモフだけど、鶏は……やめておこう(笑)
まあ、それは良いとして。
モフモフと言えば、「触ってごらん、ウールだよ」じゃないんですが。
やはり、羊さんの毛は最高なのです。
昔、岩手の小岩井農場に行った時。ぬいぐるみさんのような真っ白な羊がおりまして。(たいていの牧場の羊さんは黄色っぽく汚れていらっしゃる)
その白い首筋の至福の肌触り!
そこにあるのは、ただただ、歓喜の感触ですよ! その毛の柔らかさと温かさ。本当に至福なのであります。
そして。猫の腹毛。
えっと。
一般的に、『きゃあ。ねこちゃん、かわいい! さわりたいっ!』とおっしゃる方、たいていは、背をなでたかったり、肉球に触れたかったりするわけですが。
腹毛です。腹毛推しです。ふわふわして、あたたかく、ぷにぷにです。
何より、腹をさするには、猫との信頼関係が必要です。猫が警戒していては、腹に触れることはできないのです。
だからこそ、その無防備な腹をなでなでできる──我が家では、これを『はらはらする』とよぶ──のは、至福なのであります。
『はらはら』は、猫が安心している証。
ふわふわしたその手触りを心ゆくまで感じるのが良いのです。
猫というのは、警戒心が高く、実は攻撃性も高いのです。
まったり平和的な動物代表のように言われておりますが、猫を飼われている方で生傷たえないというかたは実は多いです。(爪は、研ぐと鋭くなります。痛いです。研がせて安心ではなく、爪は切りましょう)
パニックに陥れば、飼い主でも噛む。しかも、猫は肉食獣。本気で噛まれると深い傷になります。
犬の攻撃はほぼ噛みつきだけですが、猫は、噛む、引っ掻く、パンチングと多彩。しかも、動きは立体です。
ですから、腹がさわりたいと思っても、無理やり押さえつけて触ってはいけないのです。
それこそ、お猫様のご機嫌のよろしいときにだけ、堪能できるモノなのです。
余談。犬の場合は、犬種にもよるけど、腹毛より、背中がいいなあと思う私です。