表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/72

71 ウサギとジャンプ

 どう見てもあのクマがお姉ちゃんなんだよね。

 なんかやる気のなさそうな風体で、まったく性別不明なクマが……


 まさか、クマを選ぶとは……

 クマって、どう考えてもタンク向けだよね。

 硬くて強いけど、ちょっと鈍重な感じで。

 あの巨体で「仲間は俺が守る!」ってやられたら結構渋いと思う。


 でも、お姉ちゃんがそういうロールプレイするとは思えないし……

 どうして、クマなんだろう?


 きっと、お姉ちゃんのことだからそういうこと何も考えないで「クマ可愛いから」って感じで選んだんだと思う。

 まず間違いないね。明日のおやつ賭けてもいいよ。

 まぁ、ここで勝手なこと想像しててもしかたないから、声をかけましょうか。

 WISしましょうかね……WISの使い方はたぶん……うん、これでよさそうだ。


(中略。ここからの会話は「67.クマとフレンド」を参照してくださいね)


 うーん、やっぱりお姉ちゃんはゲーム内でもお姉ちゃんだった。

 ゲーム内でもほわわんと生きてるようで安心したよ、ある意味。

 急にゲーム内ではあれこれ仕切りだしたりされたら引いちゃうからね、逆に。


 さーて、何しましょうかね。

 やっぱり狩りかな?

 ウサギの体でどんな感じに狩りできるか、試してみたいしね。


 ウサギといったらやっぱりジャンプ?

 ちょっと跳んでみようか。


 うわ!


 なにこれ、身長より高く跳ねてない?

 もう一度やってみよ。


『跳躍スキルが1になりました』


 お!

 跳躍スキルなんてのがあるんだ。

 これはジャンプしてるだけで上がるのかな?

 いかにもウサギ向きのスキルだね、これは。


 なんか、跳躍スキルに補正がありそうな感じだね、ウサギの場合。

 ステータスにはないけど、脚力とか強そう。

 脚力を活かした攻撃といえば……キック?


 でもウサギの姿を見ると……足みじか!

 この長さの足でキックして果たして攻撃力はあるのだろうか?

 それ以前に敵にあたるのか、キックが?


 まぁ後で試してみよう。


 他に思いつく攻撃手段といえば、このジャンプ力を上手く利用しないとね。

 ジャンプで敵を跳び越して、後ろに回って……キック?

 うーん、キックより暗器あんきかなんか使って首筋にぐさりと決めれるとかっこいいよね。


 お店でそれっぽい武器ないか探してみようか。


『疾走スキルが1になりました』


 おやおや、走るのもスキルか……よく考えたら疾走スキルとかあげるより、ジャンプしながら移動すればいいんじゃ?

 それ、ジャンプジャンプ!


『跳躍スキルが2になりました』


 あがるあがる!

 でも町中でジャンプ続けるのって悪目立わるめだちしすぎてるかな?

 ゲーム開始してしばらく経ってるおかげで、スタート地点の町もいてきてるからいいけど、混んでるところでは着地ポイントに困りそうだし。

 町中ではやめておこうかな、やっぱり。


 さて、武器屋の品揃えはあまりよくないねぇ。

 さすがにNPCショップで最初の町だと、基本的なものしかなくてもしかたないか。

 あっちで、プレイヤーの露店がいろいろ出てたけど1つずつ見て回るのも時間かかりそうだし。

 お試しのつもりで短剣あたりを買っておきましょうか。


 防具は……最初はまぁいいか。

 ウサギって回避高そうだしね。


 よし、こんな感じで狩りに行ってみるぞ!



☆☆☆


 職業 跳躍者


 スキル

 【ステータス系】

 筋力 0.8 敏捷0.8

 【その他】

 跳躍 2.7 疾走 1.1

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ