6 クマと焼き魚
朝起きてみると、日間ジャンル別4位(総合81位)。
もうビックリするだけです。
たくさんのブックマークや評価ありがとうございました。
『初心者保護期間10日間はデスペナルティはありません』
うー、死んでしまった……しかも、なんかものすごーく情けない死に方の気がする……
デスペナなしってのは、今のうちにどんどん死んでいろいろ覚えなさいってことですね。
ちなみに、スキルのキャンセルは該当スキルをタップすればキャンセルを選べるようです。
これからもああいう事故もあり得るでしょうから、時間を見つけて水泳スキルも覚えないといけませんね。
リアルではちゃんと泳げるんだからね。
足のつくプールで25メートルを平泳ぎでってのがやっとだけどさ。
溺れながら見ただけでも、海の中キレイだったなぁ。
水泳スキルが高くなれば深いところも潜っていけるかな?
きっと海の幸もいろいろあるでしょうから、水泳スキルを上げていくのも面白そうかも。
あ、もうログインして3時間も経つのか、時間が経つのがはやいなぁ。
連続ログインは4時間までってことだから、このあたりで一度ログアウトしておこう。
3時だからおやつにしましょう。
昨日買ってきておいたケーキをムシャムシャ。
そういえば昼食食べて、ずっと寝転がってて、今おやつ食べて、また寝転がって……
なんかこの生活ってもしかしたら、デブ一直線?
おっと、念のため、トイレも行っておきましょう。
再びログイン。
街まで(強制的に)戻ってきたのだから、何か別のことをしましょうか。
食材が入手できたんだから、料理に挑戦してみよう!
うん、それがいい。
たしかこの街に料理職人NPCがいるはずなんだけど……
そうか、こういう時はMAPを開けばいいのね。
右上に常時表示されてる簡易MAPをタップすると目の前に詳細MAPが広がる。
NPC検索で南東にある料理屋の中に料理職人NPCを発見した。
料理屋へ出発!
料理屋には料理職人NPCの他に料理販売NPC・料理素材販売NPC・料理道具販売NPCがいて、ここだけで料理の修行はバッチリみたい。
キッチン設備も自由に使用できる。
キッチン設備を見ると何人かがフライパンを使って肉を焼いていた。きっと自分で仕留めた獲物なんだろうなぁ。
さっそく料理職人NPCに話しかけてみる。
「こんにちは」
「やぁ、私は(以下略」
『初心者用フライパンを取得しました』
『初心者用包丁を取得しました』
『料理スキルが1になりました』
うーん、スキル習得できるNPCって全員同じ感じのセリフなんだろうか?
料理スキルは基本的にフライパンで焼くか、包丁で切るかの選択のようですね。
フライパンのかわりにナベも選択できるんだけど、煮物でも焼き物でもどちらでもできるみたい。
シンプルというかなんというか……
まぁ普通の料理でもナベで最初に炒めてから、水を入れたりするからいいのか。
さて、何を作りましょうかと言っても料理スキルが低いので作れるものは限られている。
新鮮なお魚があるんだから、お刺身といきたいところなんだけど、ちょっと難しいようです。
しかたないにゃあ。
あ、うちはクマだった。
今のスキルレベルで作れる魚料理は焼き魚だけのようです。
フライパンにアジを乗せて、料理スキルを実行。
『素材が足りません』
あれ?
何か足らないようです。
なんだろう。
油を引かないといけないのかな?
……そうか、塩が要るんだ。
塩っ気のない焼き魚とか不味そうだもんね。
近くの料理素材販売NPCから塩を購入。
あれ?3G?
ちょっと高くない?
そうか、たしか正式サービスからNPC販売価格が物価変動制になるとか書いてあったよね。
買えば買うほどどんどん高くなってくるのか。
少し多めに買っておいたほうがいいのかな?
うーん、確か塩って作れたはずだからいいや。
必要分の5個だけ購入しましょう。
気を取り直して再度。
フライパンにアジと塩を乗せて、料理スキルを実行。
10秒ほどで、
『焼き魚 (アジ)を作成しました。品質E』
『料理スキルが2になりました』
品質E……いいんだもん、ちょっと焦げてるけどちゃんと食べられる料理ができたもん。
せっかくなので、食べてみることに。
うん、ちゃんと美味しいよ。
『満腹度があがりました』
あ、満腹度なんてステータスもあるんだ。
☆☆☆
職業 釣り師
スキル
疾走 1.6 釣り 7.1 筋力 1.6 水泳 2.0 生命 0.7
料理 2.0 技量 0.1