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54 クマと眠り病

 さーて、シナリオも進んだことですから、最初のNPCの人に会うために冒険者ギルドまで戻りましょうか。

 そういえば、あの人はどうしてエルフの隠れ里に行きたがってるんでしょう?


 悪いことをしにいかないか、ちゃんと理由も尋ねておかないといけないよね。

 わたしが、連れて行って悪さをされたら問題じゃない?


「おー、エルフの隠れ里への伝手を見つけてきてくれたのか!」

 まだ何も言ってないでしょ!

 どうして、わたしがエルフの隠れ里への伝手を見つけたってわかるのよ。


「助かった。これであの病気の治療法への手がかりが……」

 もう勝手に話を進めて行っちゃってるね。

 でも、そのあたりのことはちゃんと聞いておきたいから、話を続けて。


「もう半年前からなんだが、俺の村で眠ったまま目を覚まさない村人が現れたんだ。

 最初は1人だけだったんだが、徐々に眠り出す人が増えてきて、今では10人以上も寝たままなんだ。

 どうやら俺の村だけでなく、徐々に周辺の村にまでこの眠り病が広がって来ているようなんだ」

 そんな病気が広まっているの?

 でも、どうしてエルフの隠れ里が関係しているの?


「どうやら、この病気は100年以上前にも一度このあたりで広まっていたようなんだ。

 その時は治療法が見つかって皆、目を覚ましたらしいんだけど、その治療法がどこにも残されていないんだ。

 伝承によると、その時に治療法を見つけ出した冒険者の一人にエルフが混ざっていたそうで。

 100年前以上前のこととなると、他の冒険者たちはもう死んでいないだろうけど、エルフならまだ生きている可能性が高いだろう」

 確かにエルフの寿命は何百年もあるらしいから、生きていても不思議はないね。


「それにこのあたりで流行はやった病気のことなら、エルフの隠れ里になら覚えている人も何人かいるんじゃないかと」

 エルフもその病気にかかったとなると覚えてる人がいても不思議じゃないよね。

 でも、なんかまだぜんぜん病気のことがわかってないんだね。

 エルフの隠れ里で何かわかるかもって淡い期待かもしれないよ。


「ということなんだけど、君もいっしょにエルフの隠れ里まで行ってくれないか? はい/いいえ」

 そりゃまぁ、悪いことをしに行くんじゃないなら一緒にいくよ、そういうシナリオなんだし。「はい」をポチリと。


「おー、ありがとう。それではさっそくエルフの隠れ里に向けて出発しよう」


『シナリオが進みました』


 よし、シナリオが進んだよ。やっとシナリオの中身がちょっとだけ見えてきたね。

 この流れは、エルフの隠れ里に行くと治療薬の情報がわかるんだけど、その情報を教えてもらうのに何か難題をふっかけられるとか、そういう流れでしょうね。


 で、エルフの隠れ里ってどこにあるの?

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