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52 クマとエルフの女の子 前編

 さーて、ログイン。

 今日は、予定通りにシナリオを進めちゃいますよ。


 北門の近くの茶色い建物が冒険者ギルドだって言ってたよね。あれかな?

 うんうん、冒険者ギルドって書いてあるね。

 冒険者登録とかしてないんだよね。したほうがいいのかな?


 おっと、そっちは後回し後回し。

 あの青い!マークが立ってる人がシナリオのスタートだね。

 さっそく話しかけてみましょう。


「こんにちは」

「うぉー、クマだ!」

 ん、NPCのくせにクマって反応したよ!

 ちゃんと種族ごとに別の設定がしてあるのかな?


「なんだ、冒険者か」

 んー、別に冒険者ってわけでもないんだけどね。


「あんた、今、時間があるか?

 エルフの隠れ里に行きたいんだけど、伝手つてがないんだよな。

 あんたエルフにいい伝手はないか?」

 特にエルフに知り合いっていないよね。

 ってことで、「いいえ」の方を選択しておきましょう。


「そうか、エルフの隠れ里に行けるような伝手が見つかったら、また教えてくれよ。

 じゃあな」


『シナリオ:エルフの隠れ里が始まりました』


 おー、なんか始まったよ。

 おやおや、あちこちの人に薄い青の!マークがついたね。

 片っ端から会話してみればいいのかな?


「エルフは排他的だから、なかなか心を許してくれないよ」

「エルフ? 俺の知り合いにはいないな」

「この街にいるエルフって冒険者だけじゃないか?」

「エルフって言えば、うちの娘の友だちにエルフの女の子がいたね。

 娘? 湖の方に遊びに行ったけど」

 

 お、これは有力な情報かもしれないよ。

 湖の方に行ってみましょうか。

 おっと、まだ!マークのNPCが残ってるね。


「湖? 北門から出て北に向かって道なりに進めば見つかるよ」

 うふふ、湖は前に行ったことがあるのよ。


 ここはこのくらいかな?

 じゃ、あらためて湖に向かって出発しましょう。


 あ、門番の人にも!マークがっついてる。


「女の子の二人組が北に向かって歩いていったよ。

 エルフ? そういえば片方の子はエルフだったかもしれんな」

 うん、情報に間違いはなさそうだね。


 しばらく進むと、!マークのついた女の子発見。


「うん、アンナちゃんと遊んでたの。

 そうだよ。アンナちゃんはエルフだよ」

 エルフの女の子はアンナちゃんって言うんだ。

 それにしても、アンナちゃんはどこだ?

 しかたないから、このままもうちょっと北の方に行ってみましょうか。


『疾走スキルが8になりました』


 あ、あそこに立ってるのはエルフの女の子じゃないかな?

「きゃー、クマよ。食べないで!」

 食べないよ!


『女の子を食べますか? はい/いいえ』

 そんな選択肢を出したって食べないからね。

 「いいえ」をポチっと。


「きゃー、クマよ。食べないで!」

『女の子を食べますか? はい/いいえ』

 あれ? ちゃんと「いいえ」を押したよね。

 もう一度、ポチリと。


「きゃー、クマよ。食べないで!」

『女の子を食べますか? はい/いいえ』

 ……これは「はい」を押すまで、このままずっとこうなんでしょうか?

 「いいえ」をポチリ


「きゃー、クマよ。食べないで!」

『女の子を食べますか? はい/いいえ』

 「いいえ」をポチリ


「きゃー、クマよ。食べないで!」

『女の子を食べますか? はい/いいえ』

 「いいえ」をポチリ


「本当に食べない?」

 おぉ、5回目でやっと反応が変わった。

 そろそろ根負けして「はい」を押そうかと思ってたよ。

 危なかった……


 ☆☆☆


 職業 料理人


 スキル 

 【ステータス系】

 生命 7.3 精神 3.8 筋力 4.8 頑強 1.5 敏捷 1.2 技量 20.9 知力 3.7

 【戦闘系】

 魔法 8.7 格闘 4.1 投擲 3.8 防御 3.4 回避 2.5

 【生産系】

 料理 20.3 釣り 14.2 採集 18.1

 【その他】

 水泳 12.8 疾走 8.0

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