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20 クマとギルド加入

 うーん、爽やかな目覚め。

 9:30か、土曜にしては早起きな方ですね、うん。


 パンをトースターに入れてPCのスイッチをON。

 公式をチェックしておきましょう。


 なになに、なんか注意がでてるな。


『獣人に対して相手の許可を受けずに抱きついたりなでたりすることは、ハラスメント行為にあたります。

 こうした報告が多数送られておりますので注意してください』


 いきなりはよくないよね。

 ちゃんと相手の許可を取らないと……


 トーストとコーヒーで朝食を取りながら、いろいろ考える。


 でもさ、なかなか「モフモフしていいですか?」とか聞けないよね。

 見も知らぬ相手にさ。

 昨日のリスさんとか勇気あるよね。うちは自分からとか絶対ムリそう。


 でもそうなるとなかなかああいう機会はなさそうだよねぇ。

 自分で自分を触っててもなんだかねぇ。


 DWOに入る前にいろいろ終わらせておこうってことでお洗濯を洗濯機に放り込んでおく。

 このままほっといて、干すのは昼食の時にしよ。

 掃除はまぁいいや、今日は。

 特に買い物いかなくても、今日は食べていけるし。

 後はいいかな?

 よし、おトイレ行ったら、DWOにログインしよ。


 ログイン。

 さすが土曜日ですね。

 まだ10:00過ぎっていうのに人がいっぱいだ。

 

 広場の方に歩いていくと、ネコさんやイヌさんがなんか集まってる様子。

 なんだろうと思って近づいていくと、ネコさんから声をかけられた。


「クマさん、ギルドにはいりませんか?」


「え、ギルド?」


「昨夜できたばかりのモフモフ専用です」


「……でも、ギルドとか……うち、特に何もできないし……」


「何もしなくてもいいですよ。

 あ、いえ、1つだけ大事なことがあります」


「……なんでしょう……」


「ギルメンはいつでもお互いにモフモフしあうんです」


「……モフモフ……」


「興味ありませんか?」


「……モフモフしたいです。

 モフモフ好きなんです。

 でも自分からモフモフしたいなんて言い出せなくて……」


「皆の共通の悩みです。

 もっと気軽にモフモフしあえるように、そのためのギルドです」


「いつでもモフモフできるんですか?」


「ギルメンに対してだけですよ。

 今日も公式に注意が載ってましたからね」


「ギルド……ギルドいれてください」


「やった!

 ちょっと待って下さい。ギルマスのほうから勧誘出しますから」


 しばらく待つと、


『ライジャからギルド【モフモフ天国】への勧誘があります。

 受諾しますか?』

 YES

 NO


 さっそく、YESをポチリと。


『ギルド【モフモフ天国】に加入しました』


ライジャ:「クマさんが加入です」

ミケ太:「よろしくー」

パトラッシュ:「はじめましてー、よろしくね」

ミモザ:「はじめましてです」


 一斉にギルドチャットのログが流れてきておろおろ。

 なんか、あいさつしないと。

 でも、ギルチャってどうやって話したらいいの?


「ギルチャってどうやったらお話できるんですか」


「あー、ギルチャのログ見えてるよね」


「はい、すごく一斉に流れてきて」


「ギルチャのログをタップするとモードが変わるから、そのまま普通に喋るとギルチャに流れるよ。

 ギルチャ抜けるときはもう一度タップ。

 ギルチャ抜けるの忘れて、よく誤爆するから注意ね」


「わかりました。やってみます」


 ギルチャをタップしてと……あ、色が変わった。これでいいのかな?


ミュウ:「はじめまして、クマのミュウです。よろしくお願いします」


 やったー、できたできた。

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