7話
7話 交戦
砂漠を進む戦車と戦車は互いを発見し、照準を合わせあう。
「目標、敵先頭車……………砲戦用意っ!」
ある74式戦車の車長がそう言うと装填手が砲弾を装填し、砲手は敵に狙いを定める。
砂漠運用に備えて砂嵐対策フィルターを装備した74式戦車甲は赤外線パッシブセンサーや対爆発物追加装甲も備え、砲弾も強化しておりT-72と互角以上の性能を有している。
「撃てぇー!」車長がそう言うと砲手がトリガーを引くと車体上にある餅に似てる砲塔についた105㍉砲が火を噴く。
一方、イラク陸軍の精鋭戦車部隊に所属するT-72もこちらへ照準を合わせて火を噴く。
しばらくするとこちらの砲弾が 敵戦車部隊の数十㍍手前に着弾 して敵に心理的な焦りを与えたが、こちらも敵弾が数十㍍手前に着弾したが、こちらの照準装置の方が相手より優れているので今度は精密な狙いを定めた。
数十秒後、先頭のT-72が砲塔へ被弾して爆発したが、その数秒後には61式戦車が被弾し、乗員たちが燃え盛る車体から逃げ出す。「あの先頭の指揮官車に照準だ!」車長がそう言うと砲手と装填手もすぐに動く。
「撃てっ!」車長がそう言うと砲手がトリガーを引き、105㍉砲が火を噴く。
と、次の瞬間だった物凄い衝撃が4人の隊員を襲い、車体を揺らす。
衝撃が収まると「お前ら、大丈夫か?」と車長がそう聞き、部下3人は「大丈夫です」と答え、すぐに車長は安堵の表情を浮かべつつも「車体損傷は?」と聞く。
すると砲身こそ生きていたが曳光弾用の同軸機銃が破損し、照準の微妙な調整が困難になっていたが、照準装置は生きていたので、士気の為にも退却しないで進む事にしたのである。
しばらくすると敵戦車隊がどうやらイラク方面へ退却していくのが見え、彼は追撃中止命令を下した。上空を見上げると我が国のF/A-18戦闘攻撃機が降下してきてマヴェリックミサイルを放ち上昇していくのが見えた。恐らく我が国の空母ほうしょう搭載の部隊だろう。
1月27日
アリ・フセイン大統領親衛戦車隊は大きな被害を被り、この日一部を残して沿岸部から退却を開始。米英の海兵隊や海上自衛隊陸戦隊が沿岸部へと上陸を、開始し、残党の制圧に成功。
だが未だに上空や海上での戦いは続いていたのである。
上空ではF-15やF-14がミラージュ5やMig-29を警戒し、海上ではイージス艦むさし、やましろ、こんごうが米海軍のモービルベイ、アーレイ・バークなど共に艦隊対空警戒線を張っていた。
無論、イラク空軍も対艦攻撃の為に定期的にミラージュ戦闘機などを上げ、英海軍のフリゲートやイタリア海軍フリゲートにそれなりの損傷を与えていた。
とは言え日米英伊仏と周辺国の合同軍による攻撃を防ぎきれずにアリ・フセインの親衛航空隊も大きな被害を受けつつあった。




