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5限目:それが終わり

「おまえはどうしたいんだよ?」

いつもとは違う雰囲気が俺とこいつの間を流れている。思えば長い道のりだった。

「好きって言われても何とも思ってないし、、。」

この身なりからは想像もつかないはっきりした性格。俺がこの3年間恋してる女。

「日高はこの関係が崩れてもいいの?」

そもそも健と別れたって聞いた時から俺の行動ははじまっていた。

一年の頃から井上が好きだった女と二年になって席が隣になった。

『あの二人できてるっぽくねぇ?』

授業中その女は行動を起こした。どうやら加地に手紙回したらしい。

『俺井上から付き合ってるって聞いたぜ。』

これ極め付け。

耐え切れず加地の登場に涙してたっけな。まぁその後は俺の思いどおりになったけど。

「別に、、。俺は、おまえといれればそれで、、。」

「はぁ?」

いじめにあえば俺が助けてやってるうちに俺の事少しずつ好きになってもらえたら、、。って思ってた。いざ接近するともっとちかよりたくなってわざとパンクさせた。もちろんクラスの女のせいにして。

「だって日高、、彼女いるじゃん、、!!見たことない!でもうそっ!」

また俺たちのまわりを今まで経験した事のない空気が漂っている。

加地はなにか考えているのか一点を見つめている。

もうそろそろ告白の時なんだろうか?もう少しいい友達を演じているべきなんだろうか?俺も次のことばが出せずにいた。

「日高、、、」

初めに口を開いたのは加地だった。

「私は普通に日高と恋愛したかった。」




加地はもういない。俺と話す事も一緒に帰る事もない。俺はふられたんだ。俺はふられたんだ。



私ってなんなんだろう。嫌がらせも井上も日高も全部私が悪いんじゃん。

ごめんね、ごめんなさい。



私はほんの少し井上が好きだったよ。

私はホントに日高に惹かれていたよ。

でも私は逃げたい。ねぇ、逃げてもいい?

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