表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

青空の下

作者: 枝豆

この青空の下。

僕は君を思い出す。いつも、青空を見上げていた、小さい小さい君の背中を。



君は今なにをしている?

僕は、空を見上げている。あのころの君がしていたように。


僕たちが出会ったのは、中学生のときだった。

入学式のとき、1人ぽつんと見上げていた。あのころから、君はよく空を見上げていた。

君は、背が小さかった。でも、青空を見上げていた君はとても大きく見えた。

僕はいつも君を、目で追っていた。

僕の目に映る君の姿は、空を眺めているものが多かった。


君を見ているうち、僕も空を見つめることが多くなった。

君と同じものを、見ている気がして、うれしかった。

僕は、この気持ちをなんというのか分からなかった。

君を思わず目で追ってしまうのは、僕にとって目立つ存在だったから。

僕にとって大切な人だから。

こんな感情を、愛って言うのかもしれない。

僕は、この気持ちに気付けなかった。

大切なものは、手に入れられなくなってから、気がつくものだ。

もし君に毎日会うことができていたら、この気持ちに気付けなかっただろう。

でも、今君の姿を見ることはできない。

君が、青空の下ぼんやりと眺めている姿も見ることができない。



僕は今日も、空を見る。

 


晴れ渡っているときもあれば、曇りのときも、大雨のときもある。

君がいなくなって、僕は、滅多に空を見なくなった。

青空の下には、君がいるような気がしたから。

青空を見上げると、涙があふれてくるから。

空の中に、君の面影を探してしまうから。。。



僕が空を見上げる。



それは、君に会いたくなったとき。

君の姿を、青空のした、探しているとき。。。。

読んでいただき、ありがとうございます。

わたしは、どうも幸せな話はかけないようです。

これからは、少しでも、明るいお話を書いていきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 大切なことに気づき、これからも生きていける。そんな可能性を感じさせる、十分に「幸せな話」であると思いますよ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ