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人外の館  作者: 赤松みと
【1.5】
4/6

4

 シャーロットは、その昔、ひとりの魔法使いと共に暮らしていた。


 その魔法使いは男だったが故に、まだ多かった同族にすら嫌悪されていた。


 シャーロットだけが、唯一その男を愛していた。


 それもそのはず。


 シャーロットは、その男に作られた。


 男は人体生成について研究を進めていた。本来なら、極刑になってもおかしくないほどの禁忌である。


 シャーロットという個体は、その過程でできた。


 限りなく人体に近い“人工精霊”であった。本人もそれを自覚していた。


 ただ彼を愛し、彼に作られた自分を愛した。それだけだった。


 彼はやがて断罪された。シャーロットだけが残された。


 “人工精霊”は、人間には殺せない突破した生命体だったのだ。


 誰より歓喜したのはシャーロットだった。


 彼は間違っていなかった!


 彼は完全な意思を持つ生命体を作ることができていた!


 彼がおこなっていたことは、一つの落ちもなくシャーロットの記憶にあった。


 その記憶を辿り、改善し、己と同じ生命体を作り、人間と同じ肉体に埋め込んだ。男の血を使った。


 できたのは女だったが、その容姿は彼によく似ていた。


 シャーロットは満足して、彼女に名付けた。


「レイラ」

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