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第8話 入学式当日 前編

「いや〜、久しぶりに会ったと思ったら彼女とお熱いね〜」


「げ、竜馬か。久しぶり」


「傷つく反応をしないでくれよ」


「優くん?この人だれ?」


「こいつは高尾 竜馬。俺の中学の同級生。というか、こいつも京葉高校だからもうじき同級生になる」


「へ~!そうなんですか!うちの優くんをこれからもよろしくお願いしますね」


「何を言っているんだ君は」


「なんか、優たち夫婦みたいだね~」


竜馬に指摘されてから今までの事を思い返して、2人とも顔を真っ赤にした。


そして肝心の竜馬は


「残りはお熱いお二方で楽しんで~」


と言ってすぐにどこかへ行ってしまった。


(竜馬は前と変わらないな)


ふらっと俺のところへやってきては、深く話す間もなく去って行ってしまう。


どこか自分に深く干渉してこない印象が強かった。


その後俺らは少し気まずくなり普通に買い物をして帰った。


そして、俺の腕は家に着いたときには限界を迎えていた。


決して俺が非力なわけではない。


志歩がえげつない量の食材を買ったからだ。


会計は余裕で1万越えていた。


「学校の準備もしたいから暫く買い物しなくて言いように」


だそうだ。


余計なものもいっぱいあった気がするが、俺の好きなものもあったから見なかったことにした。


その後、春休みの期間は適度な距離感でお互いに接し続けていた。


特別変なことは無かったし、雑談とかスマホ弄ったりで春休みの時間は消えていった。


ただ、この期間で志歩が普通に料理上手だと分かった。


失礼な話だが、ヤバい料理作らないか少しだけ不安だった。


でも、料理上手だったお陰で俺は春休み生き延びることが出来た。


もし俺だけだったら、全部コンビニ弁当で済ませて金欠になっていただろう。


そして迎えた入学式当日、


「おはよ~」


「ん?んー、って何で俺の部屋に入ってきてるんだよ!」


「起きて、ダーリン」


志歩は朝から絶好調のようだった。


「時間を見て、ダーリン」


「ダーリンって呼ぶの止めてくれ  あ!やべぇ!」


「大丈夫、ここは学校の目の前のアパートだよ」


「あ、あぁそっか」


わりと焦った。


両親が住んでる家の距離感だったから、初日から遅刻すると勘違いしてしまった。


「朝ごはん出来てるわよ。ダーリン」


「ありがとう。後ダーリン呼び止めてくれ」


俺は着替えてリビングに向かった。


テーブルには目玉焼きパンとコーヒーが置いてあった。


「ちょっと手抜きだけどごめんね?」


「いやいや、そんなことないぞ?マジで。作ってくれる事自体ありがたい」


そんな会話をしながら朝ごはんを食べ、俺は学校へと向かうため玄関へ行った。


「まず、俺に変な絡み方しないでな?」


「うん!」


「俺らの関係がバレないようにしてよ?」


「うん!」


「家に帰るタイミングと出るタイミングはずらそうな?」


「うん!」


うん!しか言わないけど人の話聞いてるのか?


「今日の始業式の始まりって何時だっけ?」


「うん!」


「人の話を聞きなさい」


(大丈夫か、この人...)


不安しかない。


しかしこれ以上話していると遅刻しそうなので、志歩に先に学校に行ってもらうことにした。


「じゃあ、いってらっしゃい」


「うん...」


何故か若干しょんぼりしながら学校へ向かった。


「志歩ばっかに言ってるけど俺も気を付けないとな」


特に竜馬だ。何故かあいつと話していると本音とかがスルッと口に出てしまう。


(クラス分けどうなるかな~)


そんなことわ考えていると5分がたった。


「よし、俺も出るか」


5分間を空ければ大丈夫だろう。


学校も近いからごまかせるはずだ。


「ガチャ」


「優くん、やっぱり1人は寂しいよ...」


「うわぁ!」


志歩が扉の影からぬっと姿を現した。



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