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第39話 帰宅


「楽しかった~」


俺たちは祭りに行ったあと疲れてそのまま寝てしまい、気づいたときには朝の9時だった。


明日は学校があるので早めに帰らないと、主に俺が寝坊する。


なのでそろそろ帰らなければならなかった。


「普通にまだ帰りたくないんだけど」


そう思えるくらいにはこの旅行は楽しかった。


そして渋々帰る準備をしている時に母さんから電話が掛かってきた。


「熱海旅行はどうだった?」


「なんで知ってる」


「志歩ちゃんのお母さんから聞いたよ」


志歩のお母さん経由だったらしい。


というか志歩、旅行のこと親に言ってたんだ。


「めっちゃ楽しかったよ」


「孫の顔は見れそう?」


この人は何を言っているんだ。


アイドル復帰直前の同級生(許嫁)を孕ませるとか退学&ファンに刺し殺される案件だ。


「当分は見れないと思うよ」


「あら〜残念〜」


それだけ言って電話を切られた。


「そ、そんなことするわけないじゃない!」


後ろで志歩がそう言って電話を切っているのが見えた。


「どうしたの?」


「あ、い、いやなんでもない」


しかし志歩の赤く染まった顔を見て、俺が言われたのと似たような事を言われたのだとなんとなく察した。


今もめっちゃ俺の事舐めるように見てきてるし。


主に局部。


「いいから、早く準備しよ」


気まずいので気を取り直して準備に取りかかった。


「ひぇーやっと終わった~」


「あとは帰るだけか」


そして予約していた特急電車に乗り、家へと帰った。


志歩はやっぱり電車酔いにやられて寝ていた。


「ついに帰ってきたか~」


充実した2日間だった。


「明日からレッスンだ~」


そうだった、遂に志歩もアイドル活動開始だ。


今まで以上に気を付けないといけないな。


志歩が家に居ないから暇になりそうだし、俺は勉強でも真面目にやるか。


今までサボりすぎたし。


「ゆーくん~藍沢社長から電話~」


荷物を自分の部屋にしまっていると藍沢社長から突然の電話。


え?俺なんかやらかした?


「代わりました柳です」


「ああ、柳君。今度1回事務所に来て貰えないだろうか?」


「行きますけどなんで……?」


「ちょっと志歩の件で話したい事がある」


「分かりました。今週の日曜日に事務所に行きます」


「分かったよ、旅行後で忙しいところすまなかったね。では」


志歩頼む、なんでもかんでも社長にLINEしないでくれ。


全てが筒抜けになっていて恥ずかしい。


「今週の日曜日事務所行くことになった」


「なんで~~?」


「志歩の事だって。あとなんでもかんでも社長にLINEしないでちょうだい」


「ほぇーー」


すると志歩は気の抜けた声を出してソファーに寝転んでしまった。


「荷物しまうの手伝って~」


「俺も自分のがあるからそれ終わったら志歩の手伝うよ」


「やたーー」


そして自分を終わらせ志歩の部屋に行くと見たことない光景が広がっていた。


そこらじゅうに服やら下着やらが散乱していて足の踏み場がない。


志歩はベッドの上にちょこんと座っている


「何を…してるの……?」


「開けたらこうなっちゃった~」


この散らかり方、開けたらこうなっちゃったのレベルじゃないのよ。


初めて志歩の部屋に入ったが、どこからどう見ても元々部屋が汚かったとしか思えない。


「手伝って~」


くっ、志歩め、これが狙いだったか。


しかし男に二言は無いので2人で足の踏み場が無くなった部屋を片付けたのであった。


「これからは部屋綺麗にしてくれよ……」


「分かった~ありがと~~」


やっとの事で片付け終わった。


手伝うというより代行という感じだった。


掃除のあと、俺は汗を流すために風呂に入り着替えてきた。


志歩が入ってこないか不安で落ち着かなかった。


そんなこんなで夜になってしまい、俺は自分のベッドに潜り込んだ。


「ゆーく~ん」


「うわぁ!」


ベッドの陰から志歩が現れた。


「何をしてるの?」


「一緒に寝に来た」


とは言っても俺のベッドは2人で入れるほどの広さではない。


「寂しいんだもん……だめ?」


捨てられた子犬のような目で見てきた。


「どうぞどうぞ、入ってください」


反射的にそう答えてしまった。


「ゆーくんあったか~い」


「明日から頑張ってね、志歩」


「うん、がんばるぅ~」


そのまま布団に顔を埋めて寝てしまった。


というか旅行で一緒に寝ていたせいで、俺も一緒に寝ることにあまり抵抗が失くなってきてる気がする。


俺にも睡魔が襲ってきた。


そして当然のように目の前の志歩の頭を撫でながら寝るのであった。

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