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第35話 熱海旅行4

しばらくして俺の股間も落ち着き、長時間入っていたせいで少し暑くなってきたので温水プールから上がることにした。


「いつお風呂入る〜〜?」


あ、そうか。俺一緒に入る約束したんだ。


「志歩に任せる」


「じゃあ夜ご飯の前に入りた〜い」


今は6時半。


夜ご飯は8時くらいに頼んでいるので俺に残された精神統一の時間は1時間程だった。


「ねね、これ見て」


「ん?」


そう言って志歩が見せてきたのは今日の夜ご飯のお品書きだった。


松茸ご飯、お刺身、天ぷら……


めっちゃ豪華で美味しそうだった。


「志歩ちゃんは天ぷらが大好きです」


「天ぷらを志歩にあげろと?」


「でもそれだとふこーへーだから、お料理を賭けてお風呂入るまでババ抜きをしたいです!」


「受けてたとう」


俺は心理戦のゲームは比較的得意な方だ。


中学での修学旅行でトランプをやった際に10連勝した記録を持っている。


某格闘ゲームではボコボコにされたが、流石にこれは負けない。


「志歩顔に出そう」


「志歩ちゃんの本気見せてあげますよ!」


そしてバックからトランプを出してきた。


トランプをシャッフルして配った。


今ババを持っているのは俺だ。


そして志歩の方を見ると、怖いくらい無表情の志歩と目が合った。


(いやこわっっ)


ポーカーフェイスというか瞬きひとつしない。


蝋人形のようだ。


「ゆーくんの番だよ」


腹話術をして話しかけてきた。


肌が綺麗で、可愛いのに微動だにしないから尚更蝋人形に見える。


そして交互に引いていき、お互い残り2枚になった。


「ここで追加ルール。勝った人は負けた人に1つだけ命令出来る」


「今言う!?」


料理よりも重要なルールが追加された。


「ゆーくんの番だよ、引いて」


どちらにしようか……


ババは志歩が持っている。


見破ろうにも、志歩は蝋人形のようになってしまっていて顔を見ても全く分からない。


もう運ゲーだ。


試しに右のカードに手を近づけてみる。


すると今まで動かなかった志歩の表情筋がピクリと動いた。


(こっちがババだな!最後の詰めが甘いぞ志歩!)


「じゃあ、天ぷらを貰いますかあぁ……あ」


「引っ掛かった〜〜私の勝ち〜〜」


俺の手にはババが握られていた。


「なんだと……!」


あの志歩の得意げな顔を見るに、表情筋をピクリと動かしたのはワザとだろう。


見事にしてやられた。


「流石にあれやられたら勝てんわ」


「どれ貰おうかな〜〜」


「せめて2つくらいにしてくれよ」


志歩なら全部持っていきかねない。


「分かってます〜」


そして悩む事5分


「じゃあエノキとかぼちゃ!」


「分かった。届いたらあげるね」


俺の好きなマグロが取られなくて良かった。


そんなこんなで1時間程経っていて、そろそろお風呂に入らなければならない時間になっていた。


「ゆーくんお風呂入ろ〜〜」


「ウン。ワカッタヨ」


言われるとは思ってたけど、いざ一緒に入るとなるとめっちゃ緊張する。


志歩がタオルで大切ところを隠していなければ、俺の理性は一瞬で崩れ去るだろう。


「頼むからタオルは巻いてくれよ」


「分かってます〜〜」


志歩は着替えに時間がかかるそうなので、俺が先に浴場へと入った。


「これ客室の風呂の規模じゃないだろ」


ガラス張りになっていてお風呂全体が石で出来ている。


熱海の海と町が一望できる。


「綺麗だ……」


髪でも洗って早く風呂入るか。


そう思い髪を洗い始めると志歩が入っていきた。


「ゆーくんっ!お待たせっ!」


そして振り向いた瞬間、お風呂場に赤い花が咲いた。


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