第11話 深く考えないで約束するのは良くない
「なんつう格好で来てんの!?」
「着替え途中だったから」
「なら開けにこなくていいよ!?俺鍵持ってるから!」
いきなり下着のままきたと思ったら、着替え途中で開けにきたらしい。
マジでとんでもないことやってんな。
俺も一応男子高校生だ。性欲とかは勿論ある。
ましてや金髪、赤目とかいうラノベとかでしか見ない容姿に、人懐っこい性格とかこちらとしても色々刺激されるものがある。
「取り敢えず部屋に戻って着替えてきてくれ」
志歩を部屋に戻った後、俺は少し前屈みになりながら家の中へと入った。
そうして俺も着替えてリビングのソファーに座っていた。
「優く〜ん!」
志歩がちゃんと着替えて戻ってきた。
そしてそのまま俺に正面から抱きついてきた。
「!?」
めちゃくちゃ柔らかい何かが俺の顔に当たっている。
しかもなんか感触が生々しい。
結構な力で抱きつかれているから余計にだ。
しかし座っていて腕の自由を奪われている俺に抵抗する術はなかった。
そしてそのまま5秒、10秒、20秒…
(やばい!息が苦しくなってきた!)
「ひほ!んんしい!」
2つの脂肪の塊によって俺は大きな声を出せなかった。
声は届かなかったものの、声を出した時にした息がくすぐったかったのか志歩が少し喘いで拘束が緩まった。
その瞬間に俺は拘束から逃れた。
「はぁはぁはぁ」
あぶねぇ、死にかけたわ!
死因が許嫁の胸による窒息死になるところだった。
「なんでいきなり抱きついてきた!?」
「家帰ったらいくらでも抱きついて良いって言ってたじゃん」
「あ…」
俺はとんでもない約束をしてしまったのかもしれない。
確かにいくらでもくっついて良いと言った。
「だから抱き締めても良いんだよね!?」
「あ...うん...」
「ぎゅ~~~」
「............」
志歩は何故か幸せそうな顔をしていたが、俺は理性と性欲が心のなかでせめぎあっていてそれどころじゃなかった。
悪魔が「今だったら志歩のおっぱい揉めるぞ」
天使が「どさくさに紛れておっぱい揉むのは良くないよ!」
と口論していた。
しばらくして心の中の天使が悪魔を殴り飛ばして理性が勝った。
しかし理性が勝ったところで酸欠が改善されるわけでもない。
(志歩は俺の事を殺そうとしているのではないか?)
普通に疑った。
相当な力で抱きしめられ、ほとんど呼吸が出来なくなっていた。
すると、今度は新たな感触が顔に伝わった。
若干固いなにか。
予想はつくが言わないでおく。
そこで俺は気づいてしまった。
谷間に顔を入れれば息を吸えることに。
(すうぅぅ...)
これは緊急避難だから、仕方ない!!
そう言い聞かせて俺は抱き締められてる間、志歩の谷間に顔を突っ込むのであった。




