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第1話 良い知らせってなに?

(お願いだ…受かっててくれ…!)


電車の中で俺は懇願していた。というのも今日、高校受験の合否発表があるのだ。


俺が受けたのは京葉高校という、全国でもトップクラスの偏差値の私立高校だ。


倍率は4倍で国公立大学受験と大差ない難易度。


ここに受かるために、マジで死ぬほど努力してきた。


だから受かって無かった本当に心が砕け散ってしまう。


(てか何で合否発表ネットじゃなくて高校に出向かなきゃならないんだよ!今どきはみんなネットだろ!)


そんな事を考え電車に揺られていた。


(この駅か…降りよう)


京葉高校の最寄り駅に着いた。


電車を降り、周りを見ると俺と同じように京葉高校の合否を見にきた人たちで溢れかえって

いた。


みんな、受かってるか不安なのかソワソワしたり、めっちゃキョロキョロしてたりで挙動不審だった。


(なんか1人だけ目が血走っていて怖いやつがいるが見なかったことにしよう)


駅のホームを出たらすぐ右に京葉高校があるので、速攻で合格者の受験番号を書いた看板が見えてしまう。


(ネットで発表なら家で心の準備して合否を見れたのにっ…)


そんなことを考えてもしょうがない。


俺は思い切って駅のホームを出て合格者の受験番号を見に行った。


(52341…52341…あった!!)


この瞬間、俺は目の前のめちゃくちゃ綺麗で大学みたいな見た目をしている高校に通うことが決定した。


周りを見ると合格に歓喜している人、不合格に絶望して意気消沈している人とカオスな状況になっていた。


「よっしゃぁーーーーーーーー!」


俺も直ぐにそのカオスを作り出す一員になってしまった。


しばらく叫び続けていると、


LINEの着信音が鳴った。


母と画面に表示されている。


「受験結果どうだった!?」


そうきていた。


「受かったよ」


「そう!!それはよかったじゃない!!」


「あと受かったならあんたに良いお知らせがあるから!帰ってきたら伝えるよ」


(もしかして、pc買ってくれるのかな?)


「わかった」


俺は随分前から新しく発売されたpcを欲しいと言っていたが人気で買えない上に、中学生が買える値段ではなかったので諦めていた。


京葉高校はバイトしても良いのでバイトでお金を貯めて買おうと考えていたが、それが手に入るのかもしれない。


(今日は最高の1日だったなぁ)


そう、浮かれて俺は帰路に着いた。


しかし、まだ俺は知らない。その「良いお知らせ」というものの内容を。

よろしくお願いします!!

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