第4話 脱出とギルド登録
*秘密結社ストロディア
現在時刻0時。僅かな明かりのついた地下施設の通路をメイラとレイルはいとも容易く走り抜けていく。途中のダミー通路には入らずに。この通路は秘密結社ストロディアの本部へ行くための大規模地下施設で、一部では“迷宮”などと呼ばれていた。その長い地下通路を抜けて、大広間へ入ると秘密結社ストロディアの最高幹部が集まっていた。見えるだけでもラクス、ディーラム・ストロディアなどが集まっていた。
「「ディーラム様、戻りました。」」
「報告を聞くとしようか。メイラ、レイル。」
「はっきり言いますと、非常にまずい事態です。」
「ランディとスレイマが裏切ったとでもいうのかね?」
「そうではありませんが…。順を追って説明します。」
「まずこの一週間、それぞれ別の場所を調べておりました。一日目はランディとスレイマが任務に行ったあの屋敷ですが、何も異常はありませんでした。」
「二日目は?」
「二日目はあの二人と連絡が途絶えた場所、つまりあの二人が消息を絶った場所です。ここにはスレイマの“追跡転移”の残滓が残っていました。それともう一つ、この世界の異能ではない大きな別の力が働いたと思われます。」
「大きな別の力とは?何か思い当たるものは?」
「思い当たるものはありません。ただ、空間に干渉するようなものではないかと。」
「そうか。ご苦労だった。あの二人が裏切ったという可能性は?」
「ほとんどないかと。」
「スレイマやランディの使うものとは全くの別物だったのだな?」
「ええ。」
「では、その場所で何があったのか引き続き調査せよ。何かあれば連絡しろ。」
「「了解しました!!」」
*ランディ・スレイマ
現在時刻0時。ランディ・スレイマは脱出の準備をしていた。
「スレイマ、盗聴器及びその他の電子機器の回収は終わった?」
「終わったよ、ランディ。」
「じゃあ、脱出しよう。」
「わかった。その後は?」
「ギルドで身分証を作る、ギルドの身分証はどこでも使えるらしいから。」
「わかった。じゃあ脱出と行こうか。でも、ギルドに身分を保証してもらうなら最低でも月に10回は同ランクの依頼を受けないといけないらしいよ。一つ上なら半分の5つだけど。」
ランディとスレイマは城の窓から“幻影”で隠していた滑車を使い脱出した。滑車を使い脱出した後は滑車とそのレールをランディが“物質消去”で消し去る。その後はそのままランディが出した自転車でギルドまで行き、さっさと登録を済ませた。
異能力紹介
・物質消去…物質を消すことができる
・幻影分身…幻影で作った分身。6時間で自動的に消える。




