第3話 情報収集の成果と脱出計画
*メイラ・レイル
メイラとレイルは秘密結社ストロディアの第一支部を出た後、まず、ランディとスレイマが失踪した場所に向かっていた。
「まず、何から調べた方がいいかな?レイル」
「とりあえずランディとスレイマが失踪した場所はこの辺りだから異能力が使われた形跡があるかどうか、だね。」
「反応はあるの?」
「私の“空間”で、一人分のものは検出できたよ。メイラ」
「どの属性?」
「多分だけど、“空間”だから、スレイマの“追跡転移”じゃないかな。」
「とすると、スレイマが“追跡転移”を使うような何かがランディに起こったってことかな?ランディが“空間”でどこかに行ったのかな?」
「それもあり得えるけど、私の“空間認識”によると何かこの世界の異能力とは別の大きな力が働いている。それにクレイマが“空間”の“追跡転移”を使った形跡はあるけど、ランディが“物質”や“闇”、“光”や“特殊”を使ったような形跡はないよ、メイラ。」
「そりゃあそうでしょう。ランディにとっても“物質”や“特殊”は切り札だったしね。」
「じゃあ、その切り札を使っていないってことはそこまでやばい事態が起きたってことでもないのかな?」
「それを断定するにはまだ早い。検出された別の大きな力が異能力を封じるようなものかもしれないしね。」
「でもそれなら、貴女の“空間”も通用しないんじゃないかな?」
「確かに。それも併せて報告しよう。」
「じゃあ調査の第一段階はとりあえず終わりかな。」
「そうだね、それじゃあ“並行転移”」
二人が去ったあとこの場に残ったものは何もなかった。なぜなら、秘密結社ストロディアにつながるものは二人ほとんど回収してしまったからである。
*ランディ・スレイマ
同時刻、ランディとスレイマは与えられた部屋に集まった情報を整理していた。
「情報はここから得られるものはほとんど集まったかな?ランディ」
「そうだね。とりあえず置手紙を残して、その後スレイマが“空間”で国王が用意してくれた家に“並行転移”だね。」
「わかった。その後はどこかで身分証的なものが取れればいいけどね。」
「そうだね。じゃあその情報は国王が用意してくれた家に引っ越ししてから集めるとしよう。」
「了解。じゃあ今日の0時に。」
「手筈どうりにね。」
「わかった。じゃあそれまで、情報収集しとくよ。私の“幻影”をここに置いとこう。」
「わかった。終われば“特殊:幻”の“幻影伝達”で知らせて。」
「了解」
そして二人は0時まで待った。
異能力説明
・追跡転移…対象を指定し、指定した対象と同じ場所に瞬時に転移することができる。
・空間認識…指定した範囲内の空間で異能力の残滓などを感じ取ることができる。
・幻影…自身と同じ姿の幻影を生み出すことができる
・幻影伝達…生み出した幻影を通じて言葉や、映像を伝えることができる。




