第24話 戦場の一角ーランディ&スレイマー
*セイルフォン平野
ランディとスレイマはセイルフォン平野に布陣している帝国軍の東側を攻撃していた。西側と北側はそれぞれディル・ジルと杏林風花が攻撃しており、十分に敵の数を減らしていた。なお、帝国軍の本陣は南側でそちらには両手SSランク聖光の守り手を嵌め、右手にSSランク生命進化銃シュレピタル、左手にSSランク死神の全録を持ったランディと無手で“空間”を使っているスレイマの攻撃が済んだ後に、王国軍が進軍する手筈となっている。その東側の帝国軍の陣中をランディとスレイマは悠々と進んで行く。スレイマが“空間圧縮”で、帝国軍の兵士をある程度、空間ごと潰しては戻しを繰り返し、その攻撃を逃れた者をランディがSSランク生命進化銃シュレピタルで正確に生命核を撃ち抜く。
ランディとスレイマ相手に背後から回り込み殺そうとした者もいたようだが。
「私はフェステル帝国皇帝直属近衛師団第28小隊隊長セネス・ファルなり。貴様たちの首をー」
「不意打ちするなら静かに行うことをおススメするよ。」
「っていうか、私の“空間認識”で、バレバレだよ?」
ランディとスレイマはその言葉を途中で遮り、ランディは生命進化銃シュレピタルで、スレイマは腰ベルトにつけていた自動拳銃で、それぞれセネスの生命核と頭を撃ち抜いた。セネスは悲鳴を上げる間もなく、絶命した。
セネスが死んだことで他の小隊長や小隊隊員がランディとスレイマに向かって突っ込んできたため、ランディは、とりあえず、“四光線”で、突っ込んできた帝国軍を文字通り蒸発させた。
「ここまでされたら、普通は撤退するなり、本陣に知らせるなりするよね?」
「そのはずだよ。こいつらが馬鹿じゃなければ。でも、もしかすると西側と東側がもう壊滅したから必死に突撃してるのかな?帝国本陣に“生命”のアルデフォードがいるから。」
ランディとスレイマが周りを見渡すと、15万いた帝国軍が壊滅していた。
「ここだけ少なかったね。死神の全録を持ってくる必要なかったね」
「杏林とディルからの“幻影通信”によるとあちらにはそれぞれ25万いたって話だから不足分の10万は本陣にいて、本陣に35万ってところかな?それに、もしこの中に異能力者がいれば死神の全録に登録できているでしょう?」
「それもそっか。この中にいるかもしれないしね。アルデフォード以外の造反者や帝国がひそかに押さえていた異能力者が。」
ランディたちは、そんなことを言いながらその戦場を後にするのだった。




