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異世界転移の賊  作者: 旅人流儀
1章 転移と戦争
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第2話 召喚と転移と情報収集

*ランディ&スレイマ視点

ランディとスレイマが次に目が覚めた時は、今までいたはずの旧市街とは一転して別の場所にいた。例えるなら、神殿もしくは王宮といった感じの部屋だった。

その場にいた人間は王様らしき人が1名、王様の護衛らしい騎士が3名、神官らしき人が5名ランディとスレイマが立っている魔法陣の上をぐるりと囲むように祈っていた。

「王様」

「おお、どうしたのじゃ?王国筆頭神官よ。」

「勇者召喚には一人しか喚ばれない筈ですが二人いるようですぞ」

「ふむ、そのようじゃな。して、勇者はどっちなのじゃ?」

 あまりにも突然の出来事で、ランディとスレイマは状況がどうなっているのかよくわかっていないようだった。

「どういう状況だと思う?スレイマ。」

「わからない。でも、私たちの想定外のことが起こっているのは確かだと思うよ。」

「じゃあ、情報収集でいいかな?」

「それがいいと思う。」

そういう会話をしていると国王と思しき人物が口を開いた。

「我は、サーレイド王国国王デイランド・サミスト・サーレイドじゃ。この世界の窮地を救っていただくため異世界から勇者の資格ある者を召喚したのじゃ。」

「私は、エレッタ・トーランス。陛下より、サーレイド王国騎士団団長の任を承っている者です。」

「私は、セミア・フェルスト。陛下より、サーレイド王国騎士団副団長の任を承っている者です。」

「私は、セインシア・フランソワ。サーレイド王国神官長の役職について居る者です。」


 とりあえず、この場にいた人物のほとんどが自己紹介をしたため、こちらも返すことにした。

「私は、ランディ。あっちの世界で秘密結社ストロディアに所属していた者です。」

「私は、スレイマ。同じくあっちの世界で秘密結社ストロディアに所属していた者です。」

すると、ここにいた者たちは、驚いたように言う。

「おお、あなた方が秘密結社ストロディアの所属というのは本当なのですか?」

 その言葉にランディとスレイマは違和感を覚える。

「なぜ、ストロディアを知っているのです?」

 その疑問をぶつけると、その場にいたものはよく知っているというようにうなづきながら、言う。

「そりゃあ、さすがにこの王都で暮らしていて、知らないものなどおりませんよ。国の裏組織の治安を守る大きな組織ですから。まあ、それは置いておいて。あなた方を召喚したのはこの世界が危機にあるという現状を打破していただくためです。近年、この世界ではダンジョンが増えておりましてな。その数を減らし、可能ならば討伐してほしいのです。」

「ダンジョンが増えると何か危険なのですか?」

「現れるダンジョンには3種類ありますが、一つ目は現れて一か月以内に討伐しないと、大規模な自爆をし、周りを消し飛ばすもの。二つ目は、現れて一か月以内に討伐しないと、周りの土地に拡大していき国をも呑込むもの。そして最後に、現れて一ヶ月後に様々な武器を生み出すようなもの。このうち国際機関で討伐義務のあるものは、一つ目と二つ目です。この二つを可能な限り討伐していただきたい。」

スレイマはふと思ったことを尋ねてみた。

「それって勇者として討伐しないといけないものなんですか?」

「その必要はない。討伐してくれればそれでよいのじゃ。」

ここである程度の情報は集まった。



*秘密結社ストロディア

「任務成功の報告は聞いたのだが、その後ランディとスレイマが行方不明となっている。どこにいるのか捜索してこい。この任務に充てるのはメイラとレイルだ。くれぐれも注意を怠るな。ランディとスレイマはこの組織の中でも1、2を争う実力者だ。何か不測の事態に陥った可能性が高い。油断するな。いいな?」

「「了解しました!」」

「最悪の場合、あの二人が敵に回った可能性も考慮せねばならんとは…。長いこと組織に従順だったのでその可能性を捨てていたよ。」

メイラとレイルが部屋を出た後、そう、一人つぶやいた。

「では、最悪の場合あの二人を相手にするのですか?このストロディアにはメイラやレイルより強いものなど多くいましょうに。」

「ラクスか。それも考えたけどね、万が一にも敵対していた場合、あの二人に気づかれずに情報収集できる奴が、メイラとレイル以外に考えられなかったんだよ。単純戦闘力ではあの二人は弱い方に位置づけられるが、情報収集や人物の監視などを行うにはあの二人以外に適任がいるのかい?」

「確かに。でも、あの二人をこの特別任務に充てたのはそれだけではないのでしょう?」

「よくわかったな。あの二人はこの組織の誰よりも多彩な戦闘ができ、手数も多い。だからあの二人を選んだんだ。」

「やはりそうですか。」


*メイラ・レイル

「ねぇ、レイル。どこから調べるの?」

「少なくとも失踪した場所はわかっているからそこから調べるつもりだよ。私の、“空間”と“幻”を使って。」

「多分ランディがどこかに行ったからスレイマが“空間”の“追跡転移”を使ったんじゃないかな?」

「じゃあ、貴女の“闇”と、“死”と、“光”も使うかもね。」

「じゃあ、いつでも使えるように準備しとくよ。」

ランディとスレイマをめぐって、少なくとも3つの組織が動いていた。


ストロディアに属しているものの異能力

ランディ:物質属性、空間属性、闇属性、光属性、特殊属性

スレイマ:空間属性、自然属性、特殊属性

メイラ:闇属性、光属性、死属性

レイル:金属属性、空間属性、幻属性

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