第18話 戦争二週間前
*ランディ・スレイマ
SSランク生命進化銃シュレピタルの性能実験を済ませたランディとスレイマは、王都へ転移し、斃したワイヴァ―ンの素材を王都にて売り捌いた。その後、王宮に出向くと、正門に、サーレイド王国騎士団団長のエレッタ・トーランスと、サーレイド王国騎士団副団長であるセミア・フェルストが正門の両脇に控えており、事前に準備していたかのように詰めていた騎士に仕事を引き継いだ。
「お待ちしていましたよ、ランディさん、スレイマさん。」
エレッタのその言葉に疑問を抱くランディ。
「何かありましたか?」
ランディが問うと、今度はセミアがその問いに答える。
「実は、陛下がお二人に、フェステル帝国から指定された王国と帝国の国境となる東のセイルフォン平野を事前に偵察してきてほしいと、言われておりまして。詳しいことは、執務室でお待ちしております陛下から直接、お聞きください。」
「「了解。」」
ランディとスレイマは、そう、短く返事をすると、執務室へ向かう。フェステルとの戦争のことをあれこれと考えながら。
フェステル帝国から宣戦布告を受けてから、もう二週間もたつ。ちなみに内訳は、一週間をSSランク生命進化銃シュレピタルの開発、調整、残りの一週間をSSランク生命進化銃シュレピタルの性能実験として手頃な大きさ、強さのワイヴァ―ンを探し狩るのに3日。さらに、ワイヴァ―ン戦で得た素材の解体・売却に1日、SSランク生命進化銃シュレピタルの改良兼最終調整に3日といった内訳だ。
逆に言えば、もうあと、フェステル帝国との開戦までの猶予は2週間しか残っていないのだ。だから、このタイミングで偵察任務というのは何もおかしなことではない。敵戦力の把握も、作戦立案における重要なことだ。
そんなことを考えていると、ランディとスレイマは王城の執務室へとたどり着いた。
「失礼します。秘密結社ストロディア所属、ランディです。」
「失礼します。同じくスレイマです。」
「・・・入りたまえ。」
少し間が空き返答があると、ランディとスレイマは執務室へ入室する。
サーレイド王国国王デイランド・サミスト・サーレイドはランディとスレイマが入室したのを確認し、話し始める。
「あまり時間もないので単刀直入に言うが、君たちに王国と帝国の国境となる東のセイルフォン平野を事前に偵察してきてもらいたい。」
スレイマは地震にとって最も重要なことを問う。
「期限は?」
当然、デイランドもその質問は想定していたようで、淀みなく答える。
「早くて本日より3日、遅くとも5日だな。作戦立案までの時間を考えるとできるだけ早い方がよい。集める情報は、帝国軍の規模、武器ランク、王国防衛の弊害になりそうな者、兵器、可能であれば、帝国軍の根作戦における指揮官などの情報を頼みたい。」
ランディとスレイマは、顔を見合わせると口をそろえて返事をした。
「「了解。」」




