第11話 昇格試験
*ランディ・スレイマ
ダンジョンの調査のために王国北東部シーレイ森林に入ったランディとスレイマは、スレイマの空間で索敵しながら、森林の中を進んでいく。そういえば、ここに行く前、ギルドに寄り道したのだが、そこにも王国からの指名依頼がランディたちに入っていたようで、なぜか、ギルド支部長の部屋へと通された。ギルド支部長の話によると、何でも、王家の指名依頼を直接指名されるぐらいの者を最下級のGランクのままにしておくのは、いろいろと面倒ごとが起きるらしく、そういったリスクを回避するために最低でもEランクにはなっておかないといけないということだったので、結界内に召喚された魔獣を倒す実戦形式の実技試験、まず、Fランク相当のゴブリン2匹、ゾンビ3匹の計五匹の群れをランディとスレイマはそれぞれ相手することになった。最初にランディ。次にスレイマ。
「始め!」
この合図でランディは光属性の異能力の“四光線”により五体まとめて、焼いた。その光が収まったころには、結界内にはランディ以外生きているものはいなかった。“四光線”は、生物全般の生命の源を焼き滅ぼす能力でこういう結界に覆われていないと使いえないようなものだが、結界があったので問題なく使用できた。
「合格だ。」
試験官のその言葉を受けてランディはスレイマと交代した。
「始め!」
スレイマは一歩も動かずに、ただ手を振り下ろした。その瞬間、ゴブリン2匹とゾンビ3匹は何の反応もできずにグシャリという嫌な音を立てながら潰れた。別に何か特別なことをしたのではない。“空間”でゴブリンとゾンビの周りの空間を圧縮して潰しただけである。もちろん結界の外には何の影響も及ぼしていない。
「合格だ。」
試験官は引きつった表情で合格を宣言した。
次はEランク。またランディから始まった。相手はスケルトン1体にホブゴブリン4体。
「始め!」
まずランディは、手前のホブゴブリンを小さな結界で覆ってその結界の中を窒素で満たすと、そのまま放置。そして窒息死させた。奥のスケルトンは光属性の異能力の“四光線”により、焼いた。
「合格だ。」
試験官のその言葉を受けてランディはスレイマとまた交代した。
「始め!」
スレイマはまた一歩も動かずに、ただ手を振り下ろした。その瞬間、スケルトン1体にホブゴブリン4体は何の反応もできずにグシャリという嫌な音を立てながら潰れた。別に何か特別なことをしたのではない。“空間”でゴブリンとゾンビの周りの空間を圧縮して潰しただけである。もちろん結界の外には何の影響も及ぼしていない。
「合格だ。」
試験官はまたも引きつった表情で合格を宣言した。
こんな感じランディとスレイマはEランクに無事に昇格した。




