第二話 ぬらりひょん
ぬらりひょんは某御大の影響か「妖怪の総大将」と称される怪異です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、家の者が忙しくしている夕方時などにどこからともなく家に入り、茶や煙草を飲んだり自分の家の様にふるまい、家の者が目撃しても「この人はこの家の主だ」と思ってしまうため、追い出すことはできない、またはその存在に気づかないと解説されています。
これを現代風に解釈すると、認知症老人の徘徊行為ですね。
医療の整っていない昔は、高齢というだけで敬われていた地域もあったのかな~と。きっと地方自治体で介護や面倒を看てやろうという話になり、その結果が自分の家と勘違いしている老人の世界観を崩さないよう「いない振り」をしたのではないでしょうか?
最後にこの怪異をファンタジー風に美少女化するとこうなります。
「あらあら、ごめんなさい。
お風呂中でしたのね? お見苦しいものをお見せしてしまって(てへっ)
わたくし……最近物忘れが激しくて、本当に困ってしまいますわ」
(若ボケを自称するエルフのおっとりお姉さんが浴室に乱入してきた)