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第一話 べとべとさん
夜道を一人歩いていると、誰かに尾行されている気配がする。
しかし後ろを振り返ると誰もいない。
間違いなく何者かがそこに存在してそうなのに。
べとべとさんはそんな気配の怪異だ。
対処法もあり「べとべとさん、先にお越し」などと声を掛ければ消え去る。
この怪異を個人的に解釈すると、べとべとさんは現代でいうストーカーの事を指していたのじゃないかな~と思う。
声を掛けたいけど、掛けれない。
でも好きな人の行先は気になる。
想い人の後を尾け回し悦に浸る尾行者……それがべとべとさんの正体。
だから意中の人に突如声を掛けられたら驚いて逃げてしまうのかな?
最後にこの怪異をファンタジー風に美少女化するとこうなります。
「べ、別にアンタが気になって尾行してた訳じゃないからぁ!
ただ頼りないパーティメンバーが夜道を行くのは危ないと思っただけ……
そこんところ、絶対に勘違いしないでよね!」
(声を掛けたらツンデレ魔法使い18歳が反論してきた)