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ネオセトラーズ 人類が宇宙開拓するまで

作者: ラシオ

初めまして、ラシオです。

初投稿になります。

稚拙な文章ですが読んで頂けると幸いです。

 イスラエル人の数学者トニエル・パールマン。

 インド人の物理学者リティック・タゴール。

 フィンランド人エンジニアのマウノ・ヴァイリネン。


 この3人はアメリカの片田舎にある施設で行われた技術展示会の会場で出会う。


 意気投合した3人は、クラウドファンディングで集めた資金を元手にレーザービーム兵器を開発した。


 マイクロ波のトンネルに中性子を放射したような超高出力量子ビームだった。

 この権利をアメリカ国防総省が購入する。


 これを軍資金として、3人は次にレーザービームを防御するレーザーシールドを開発した。


 但し、これは対レーザービーム兵器とは異なり、都市を守るドーム型レーザーシールドとして普及する。


 この時にドーム型レーザーシールド装置を販売した人物が、アメリカ政府や行政機関に融通が利く、アメリカ人営業マンのロイド・マクレールだった。

 彼は3人がレーザービーム兵器を開発した際のクラウドファンディングに真っ先に投資した人物でもある。


 このドーム型レーザーシールドは地球の気候変動に対して都市の被害を防ぐ効果に役だった。暴風雨、大寒波などの災害に対して一定の効果を得る。


 そして3人はドーム型レーザーシールドを宇宙空間で製造する事を考え、NASAと協力すると共に多額の資金を集めた。それから紆余曲折(うよきょくせつ)しつつ、地球と月の間に円柱状の居住空間を開発する事に至る。

 次に3人は小惑星探査として宇宙空間での資源開発を始め巨大な3Dプリンターを宇宙空間に建造した。


 彼らの目標は、惑星探査や惑星移住を検討するのではなく、惑星そのものを建造して新たな太陽系を作ろうとする壮大な目標であった。


 何光年の彼方に行く事を考えて眺めるより、近くの数十億キロ先に第2の地球を建造しようというものである。


 その無謀を越えた考えに、彼ら3人は新たに作った星系の軌道を銀河系の外へと放出させ、星系そのもので宇宙空間を移動できないものかと考えたのだが。


 いずれは、誰かが作れるだろうと信じて無謀な夢を目標としていた。


 このとんでもない発想により、建造された巨大3Dプリンターを使用した宇宙空間開発時代が始まる。


 始めに建造されたのは、コロニーと呼ばれる宇宙空間生活圏である。

 一つのコロニーが一国家として自治権を主張するのに時間は掛からなかった。


 それと平行して人類は月、火星、小惑星の資源開発をも進展させた。


 無尽蔵に広がる宇宙空間に居住圏を作れる技術を持った人類は、ここに宇宙暦元年を制定する。


 小惑星を集め結合させ、中に巨大3Dプリンターで作り上げた居住空間を建造した一部の人達は遥か彼方の移住惑星を求めて旅立つ。


 これが宇宙民族大移動の始まりと地球の歴史に残されているだろう。


 この時にレーザービーム兵器を推進力に転用して量子出力エンジンを開発する。

 量子出力エンジンを搭載した事で宇宙空間での光速航行を可能とした。


 これを「なんちゃてワープ」と命名した。一人の日本人科学者がいる。

 彼曰く、「後は到着した先で過去の戻る事ができれば、正式にワープと命名しよう」と冗談交じりで言った。


 しかし、時空を越える事が、どれほど必要だろうか。

 隣の家には隣の人の生活と人生があり、その過去に会う目的は感情的な考えに過ぎないと思わないか。

 また、自分が引越した後、元の街に引越して来た人の人生に関わる必要があるかどうかも感情的な考えに過ぎないのでは無いか。


「新しい世界」


 この言葉を考えれば、過去の場所から、皆、未来と呼ばれる場所へ来れば良い。

 そう考えて移住すれば、それも良いでは無いか。


 人が仮に不老不死ならば、過ぎ去った過去が感情的な記憶として悩む人もいるのだろう。

 常に記憶の時間に制限を持つ不老不死の人がいたとすれば、忘れ去った過去には感情を抱く事はない。


「そう考えれば、ワープが必要か? タイムマシンがほしいだけだろう」と。

 その日本人科学者は、冗談を真剣に語った。


 彼の言葉の通り、多くの宇宙開拓に旅立った人々は、自分達だけの生存できる生活圏を求めて進んでいったのだろう。


 といずれ、言われるようになる。






 そして、年を老いた3人は順に一人、二人と亡くなって行った。


 最後の一人、トニエル・パールマンは、こう語った。


「我、夢に生き、夢に死す」


 しかし、彼の人生は我々凡人が送った酔生夢死(すいせいむし)の人生とは異なる。


 彼らが生きた事で人類は、宇宙開拓をする事が出来たのだから……


読んで頂きありがとうございます。

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