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4話:あっきはっばらーーーーー!

「入っていいよ」


真美が玄関の扉をあけてひょこっと顔を出す。


入っていいよって、だからここ俺の家だって。


そんなことを思いながら家に入る。


すると、なんとそこには、清楚系黒髪ロングの女の子がちょこんと座っていた。


そう、あいだ。


女子大生らしい色気のある大人っぽい服を着ていた。


「か、可愛い…」


俺は思わず口から言葉が漏れてしまっていた。


「そうでしょ、かわいいでしょ。私が服から髪からなにまでやったのよ」


真美が自慢げに話す。


「おう、可愛い!」


あいは頬を染める。


「可愛いって言い過ぎ!照れるからやめてちょうだい!」


ん?こいつ、ツンデレキャラ確立したのか?


ええやん。


「じゃあせっかく着替えたんだし、3人でどこかいこっか!」


真美は張り切って提案する。


「そうだな。あいにこの世界の文化紹介してやろうぜ!」


俺たちは家を出た。


駅につき、新宿行きに乗る。


時刻は10:30を示していた。


「やっぱり最初に行くところと言ったら、池袋だよね!」


「おまえは一回黙っとけ。とりあえずアキバだろ」


そう、俺たち二人はオタクだけど違う路線のオタクだから合わないのであった。


そんな話をしながら、ふとあいをみると、電車内に貼ってある広告の二次元の女の子をじっと見つめていた。


「この子が気になるのか?」


「ええ。とても可愛いですわ。心を打たれました」


お、こいつ、もしかしたら重度なオタク予備軍かもしれない。育てる価値はありそうだ。


「え、あいちゃんもそっち側?池袋系だと思ったのに…」


「ふふふ。残念だったな。やはり二次元の女の子しか勝たんのだよ腐女子よ」


「っるせぇなぁ!調子に乗りやがって!」


そう、俺と真美はこのことでいつも喧嘩をしていた。


「まあまあお二人とも、喧嘩はやめてください!」


あいは不安そうな顔で俺たちをのぞいてくる。


「じゃあこうしよう。今度池袋に行こう。今日はアキバだ」


「そういうことならまあ、しょうがない。許してあげよう」


真美は納得してくれたようだ。全く顔が納得してないけどね。


アキバに行くことになった俺たちは、新宿で中央線に乗り換え、御茶ノ水で総武線に乗り換えそしてアキバに到着した。


「あっきはっばらーーーーー!」


俺はアキバの電気街に着いたらまず口にする言葉だ。


「あんた、桐乃ちゃんみたいなこと言ってるけど、それきもいよ?桐乃ちゃんは可愛いから許されるけどさ」


ひどいよこの人。


「ひどいよな、あい、って、あれ?」


あいが下を向いてニヤけている。


「おい、どうしたあい?体調でも悪、、くはなさそうだけど、大丈夫か?」


「あいちゃん?」


真美も心配する。


しばらくあいを観察していると、肩がピクピクし始めた。


そして。


「なんなのこの街!素晴らしすぎるじゃないの!可愛い子たちが壁一面に描かれているわ!かわいい!可愛いすぎるわ!」


あいはじゅるりとする。


わぁ。アニメ見たことないのにめっちゃ感動してるー。この子絶対重度のオタクになるわー。帰ったらなんのアニメから見せようかなー。


「アキバに感動したのならよかった。じゃあまずラジオ会館から行くけど、真美はどうする?」


「あいちゃんが可哀想だから着いていくわよしょうがない。あんたと二人でアキバに行くと無言で周るから楽しくないのよ」


まじでこいつ容赦ないねさっきから。なんでこんな辛辣なん。まあたしかにアキバは一人で周る民だからなぁ。しょうがないよね。


「よーし。そうと決まれば、ラジ館へレッツゴーーー!!!!」


「うへへ、この子可愛い、あの子も可愛い、うへへへへ」

↑この台詞は俺ではなく、あいです。

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