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プロローグ:謎のゴスロリ女


 20××年、12月6日。北海道石狩振興局南部に位置する支笏湖を震源としたマグニチュード7.1の大地震が発生。札幌市の中心街にまで被害が及び、約1000人の死者を出した。


 この後、一週間おきにそのような規模の地震が日本各地で観測され、全国に緊張が走った。


 地震が起きた場所は北から順に、稚内、支笏湖、陸奥湾、三陸海岸沖、男鹿半島、松島、猪苗代湖、佐渡島沖、富士吉田、八ヶ岳、下田、駿河湾岸、飛騨高山、鳥取、五島列島沖である。


 世界各国から被災地へ募金や物資が集まり、毎日のようにニュースで被災地の様子が報道される。


 東京を含めた関東地方はまだ地震は起こっておらず、東京都などに全国の被災地から逆疎開のように被災者が流れ込んだ。


 しかし、最初の「石狩地震」から四カ月後の、3月30日に今度は東京に地震が起きた。


 東京都立川市緑町にて震度5強で、ここ最近の地震では比較的小さい規模の地震が発生する。死者は6人。全員が70代以上。ビルの足場の倒壊で、それに巻き込まれ死亡したという。


 全国で収まらない地震の原因が分かっておらず、政府と専門家はこの地震は「立川断層地震」として、調査を進めた。


 すると、立川断層地震から三日後の4月2日にその地震の手掛かりになりそうな情報を発見する。


 地震直前に、震源地近くの多摩都市モノレール高松駅の防犯カメラにゴスロリの女が写っていて、その2分後には高松駅前の緑町北公園の防犯カメラにもゴスロリ女性の姿を捉えており、その女は不審な動きをしていて、その公園で杖らしき物を上下に振るっている姿を捉えていた。その不審な動きは約1分間行われ、地震発生から五分前くらいのところで公園を出て、突如その女の姿は消えた。


 政府はこの件に目をつけ、近頃起きた大地震の震源地付近に設置されていた防犯カメラを被災した県の各道県議らに確認させたところ、同一人物が写っていることが判明。


 実は三カ月前くらいから、このゴスロリ女は各地で不審な動きを人前でも行っていたのでツイッターで話題になっていたのである。


 内容は「ゴスロリ美少女が魔法少女みたいな動きをしている!この子動きキレッキレ!」「駅前でゴスロリ美少女が演技してる!やばめっちゃかわいい」

というような内容だった。主にオタクたちのなかで話題になっていた。


 そんなゴスロリ女がなにかを行って地震を引き起こしているのではないかと、国会で仮定付けられメディアではこの女性には近づかないようにと報道された。


 政府は次このゴスロリ女を見つけたらその女性を捕らえるようにと、警視庁や防衛省に命じ、全国に警官と自衛隊を派遣。


 全国各地で物々しい雰囲気になった。



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