ディッヒフォルタ ―悩み―
悩みはいつでもある
言葉という形にしなくても、いつだって覆い被さってくる
吐き出したらいけない
苦しみは飲み下せ
それが出来たら苦労しない
誰も苦労なんてしていない
日々が背中をグイグイと押す
それに抗いながら、今日もまた悩みと戦い、砕き、飲み込み、出来る限り顔を上げていく
日々だけでなく、そっと背中を押してくれる人も、支えてくれる人もいるだろう
時には、支える振りをして、裏切る人もいるだろう。
それでも、何度裏切られても、何回足を掬われようとも、信じて進む
独りでは行けない
最期は独りだとしても、途中までは一人じゃないから
粘度のある闇の中を、それでも光を信じて、光を見て
私は足を踏み出す
私は、私の足を踏み出す
前へ
前と信じる方向へ