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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第九話 薔薇の笑顔は美しい
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まっすぐすぎる言葉は、時に刃へと変わる。

 それは、美海が春から通っている小学校で起こったことだった。

 いつも通りに友達と仲良く遊んでいると、急にこのようなことを言われたのだ。


「みうちゃんのお洋服って、男の子が着るやつみたいだね」

「え、そうかな……?」

「うん。もしかして、おにいちゃんのお下がり? いっつも大きいの着てるし」

「うん、おにいちゃんの……」

「あんまり、髪の毛結んだりもしないよね。たまにはすればいいのに。」

「そ、そうだね……」


 それは、同じクラスの女子たちの発言だった。

 決して、美海を貶めようとしたのではない。

 彼女たちは、幼さ故に思ったことを口に出してしまっただけである。

 しかしこの言葉は、美海の心に大きな影を落とすことになってしまった。

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