表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第九話 薔薇の笑顔は美しい
94/780

涙の理由を教えて

「美海ちゃん、どれがいい?」

「チョコといちご……」

「わかった! すんませーん! ダブルで、チョコと苺お願いします!」


 颯はアイスクリームを受け取ると、美海の手を引きながらベンチに座る。

 アイスを手渡された彼女は、スプーンを使ってそれを食べ始めた。


「……おいしーい!!」

「よかったな!」

「はやてにいは食べないの?」

「……自分の分はすっかり忘れてたぜ!」

「もう、仕方ないなあ。はい、みうの少しあげるよ」

「ありがとな!」

「はい、あーん!」

「あーん!」


 なんとも微笑ましい光景である。

 二人は、一つのアイスクリームを仲良く分け合って食べた。


「おいしかったー!!」

「うまかったー!!」

「はやてにい、ありがと!」

「こんなんで美海ちゃんが笑顔になってくれるなら、安いもんだぜ!」


 颯の太陽のような笑顔を見て、安心したのだろう。


「あのね、実は……」


 美海は自分から口を開き、一人であの場所にいた理由を話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ