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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第五十六話
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動き出した未来

 その異変は、少しずつ、だが着実に彼女を蝕んでいた。


「……っしゃ!!」

「はあ、はあ……。遂に、負けちゃったか……」


 この日、透花は初めて蒼一朗との競走に負けた。


「もしかして、お口に合わなかったでしょうか……?」

「……違うよ、ハルくん。ごめんね、最近なんだか食欲がなくて……」


 食欲が日に日に落ち、晴久の食事を残す日が増えていく。


「隊長、次の任務なのですが……」

「柊平さんと湊人くんに行ってもらってもいいかな」


 屋敷の外での任務を避け、外出を控えるようになった。

 その他にも、誰にも気付かれないような小さな変化が次々に襲いかかる。

 いつも通りの振る舞いは“一色透花”なのだが、やはりどこかが違うのだ。

 凛と咲き誇り、皆を導いてきた美しい花が、今はただただ儚く揺れている。

 風の一吹きで、花弁を散らしてしまいそうなほどに――――――――――。


「……嵐が、来る」


 そう呟いたのは、誰だっただろうか。

 未来が、今、大きく動き出そうとしていた――――――――――。

しばらく更新停止となります。

詳細は活動報告に書きますので、目を通していただけると幸いです。

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