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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第五十三話
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真実は、自分の目で確かめたいじゃない。

 家に帰った僕は、夢中で数式を解いたよ。

 複雑だけど、そこまで難解なものじゃない。

 時間をかけて、少しずつ答えを紐解いていく。


「できた……!」


 そして、その答えを求められていたパスコードとして打ち込んだ。

 すると、代わり映えのしなかった画面が移り変わって……。


「これは……?」


 どこかの住所らしき文字の羅列が、そこに浮かび上がる。

 更なる解析を試みたけど、プログラムにこれ以上先はないみたいだ。


(ということは、これが依頼人の求めていたものだよね)


 僕は、その住所について調べてみる。

 そこは、何の変哲もない田舎町の野原だった。

 ここからだと、日帰りは厳しそうなくらいの距離だ。


(これを報告すれば、成功報酬が貰えるんだろうけど……)


 依頼人の男は、大金を払ってまでこの情報を欲しがったんだ。

 ……ここには、絶対に何かがあるはずだ。

 埋められた古代兵器とかだったら、さすがの僕でも後味が悪いなぁ。

 そう考えた僕は、ボストンバッグに着替えなどの荷物を詰め始めた。


(明日が休みでラッキーだったよ。何があるのか、この目で確かめたいじゃない)


 旅支度を終えると、僕はその住所をメモしてから自室を後にした。

 でも、ここで無策で飛び込むほど軽率じゃないんだよね。

 屋敷を出る前に、僕はとある部屋に寄った。

 そこで、誰とどんな話をしたのかは秘密だよ――――――――――。

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