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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第五十三話
719/780

その言葉が示すものは

(ふう、どうやったら先に進めるんだろう……)


 僕はその後も、順調にプログラムを解析していった。

 だけど、その手を止めざるを得ない状況に陥ってしまう。

 突然、パソコンの画面上に一つの英単語が浮かび上がったんだ。

 そして、次のパスコードを求める画面に移り変わるんだけど……。

 このコードに関するヒントが、何もないんだよね。

 試しにその英単語を入れてみたけど、先には進めなかったし。

 僕は何度も、今までに打ち込んできた数式を見直したよ。

 でも、どれだけ確かめても間違いは見当たらないんだ。

 だから、この英単語が出るところまではあってるはずなんだよね。


(clockじゃなくてwatchか……。ということは、掛け時計や置時計じゃなくて、懐中時計や腕時計のことを示してると思うんだけど……)


 clockは、持ち運べない時計に使う単語だったはず。

 逆にwatchは、持ち運べる時計を指す言葉だったよね。

 目の前に浮かび上がる“watch”という単語を見ながら、僕は溜め息を吐いた。

 だって、現状プログラムにこれ以上の情報はないんだもん。

 ということは、どこか別の場所からパスコードを探してくる必要があるはず。

 だから色々と時計について調べてはいるんだけど、正直お手上げだよ。

 有益な情報が、全くと言っていいほど出てこないからね。

 ……でもまあ、弱音を吐いてばかりもいられないか。

 もうあんなに大金を貰っちゃったし、こんなところで諦めたくもないしね。

 僕は目薬をさしてから、パソコンの画面と向かい合う。

 そして、また情報を集め始めたんだ――――――――――。

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