表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第五十二話
713/780

みんなは、私の宝物だよ。

⑰午後十一時、透花の私室にて


 颯が部屋を出て行くと、透花は早速場所ごとの意味を調べた。

 そして、皆が自分のことをどのように思っていたのかを知ると、嬉しさとともに改めて恥ずかしさが襲ってくるのを感じる。


(……私がバレンタインにあげたお菓子に対して、すごく大きなお返しを貰った気がする。みんな、本当にありがとう。私もみんなのことが大好きだよ)


 そんなことを考えながら、透花は自分の左手を見つめる。

 一度だけゆっくりとその手を握ってから、ほっとしたように息を吐いた。


(……まだ、大丈夫。ここを離れたくない。みんなと一緒に、いたい……)


 透花はその瞬間、全ての感情が抜け落ちたような表情になる。

 だがそれは束の間のことで、すぐにいつもの彼女に戻った。

 そして、今日貰った全てのプレゼントを愛しそうに、どこか切なそうに見つめるのだった――――――――――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ