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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第五十二話
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ホワイトデーにキスしちゃうぞ♡大作戦☆

 春原理玖という男は、基本的には冷静で何事にも動じたりはしない。

 しかし、そこに透花が関わってくると話は変わってくるのだ。

 透花が喜ぶという言葉に弱い、実に単純な面も持ち合わせている。


「透花さんには部屋に一人で待っててもらって、俺たちは順番にそこに行ってキスをする。それなら、自分と透花さん以外にはどこにキスしたのかわかんないし。我ながらナイスアイディーア♪ りっくん、やーろーうーよー!!」


 理玖は溜め息を吐くと、皆が読んでいた紙に視線を落とす。

 しばらく考え込んだ後に、更に深い息を吐きながら渋々こう言ったのだ。


「………………………………わかった」

「やった~! りっくんならそう言ってくれるって、俺信じてたよん☆」


 虹太はへにゃりと笑うと、皆に向き直る。


「じゃあ、全員参加でお願いしまーす! ホワイトデー当日に決行するから、みんなどの場所にするかちゃーんと考えておいてね♪ あっ、詳しいことは後で紙にまとめて渡すから、それに目を通してくれると嬉しいな~☆」


 こうして一色隊の男たち八人による、”ホワイトデーにキスしちゃうぞ♡大作戦☆(タイトル案:椎名虹太)”は決定されたのであった。

 平静を装う者、特に動じていない者、明らかにウキウキとしている者など反応は様々だったが、時間は全員に平等に流れていく。

 そして、あっという間にホワイトデー当日になったのだった――――――――――。

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