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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第五十話
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見覚えのあり過ぎる運転手

「ここに行ってみたいんだけど!」


 お店から出ると、透花さんが父に貰った地図を取り出します。

 彼女が指していたのは、ここから少し離れた場所でした。


「この距離は、歩くとなると少し大変そうですね」

「じゃあ、タクシー乗ろうよ! ちょうどあそこに停まってるし」


 透花さんはそう言うと、近くに停車していたタクシーの方に歩いていきます。

 運転手の方に話をすると、腕を使い頭の上で大きく丸を作りました。


「だいじょぶだってー! ほら、乗ろー!」


 透花さんに促され、僕たちはタクシーに乗り込みます。

 助手席に透花さん、後部座席には愛甲さん、僕、天川さんの順番で座りました。


「じゃあ、例の場所までお願いね」

「かしこまりました」


 いつもの口調の透花さんと話すその声に、僕は聞き覚えがありました。

 運転席を覗き込んでみると、そこにいたのは柊平さんだったんです……!


「しゅ、柊平さん……!? どうしてここに……!?」

「詳しい説明は、後で隊長から聞いてくれ。出発するぞ」


 車が、どこかに向かって走り出します。

 それは、先程透花さんが行きたいと言っていた方向とは正反対でした――――――――――。

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