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嬉しい報告
「……そう! よかった。うん、わかった。色々ありがとう。伝えておくね」
そう言うと、透花は電話を切った。
現在は、運動公園からの帰り道である。
先程の流れで恵輔と隼輔も一緒に帰宅することになり、その途中で透花に誰かから連絡が入ったのだ。
「電話、柊平さんからだったよ。さっきのおばあさん、無事に助かったそう。発見も処置も早かったから、大事には至らなかったって。発見がもう少し遅れていたら、助からなかった確率もぐんと上がっていたみたい。ご家族の方が、蒼一朗さんと久米さんには感謝してもしきれないって言っているから、伝えておいてほしいって。よかったね、二人とも」
「……ああ、そうだな」
「本当によかったです」
透花の言葉に、皆の緊張が緩まった。
特に発見者の二人組は、心底ほっとしたような表情を見せる。