表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第四十七話
616/780

漆黒の堕天使、けんざーん☆

「確かにこれなら爪は見えないけど、めっちゃ怪我してるみたいじゃん!」

「……誰かに聞かれたら、手荒れが酷いとでも言いなよ」


 りっくんが、俺の両手の指に包帯を巻いてくれる。

 いい包帯みたいだから、そこまで違和感はないんだけどさ~。

 なーんかこれ、大怪我してるみたいじゃん!?


「あはは。厨二病みたいでいいじゃない、虹太くん」

「俺の両手に宿りし漆黒の力が、全てを破壊へ導くのだ……! みたいな~?」

「ちゅうにびょう……? そんな病気があるのか?」

「さあ。僕も知らない病名だけど……」


 湊人くんと俺のおふさげに、柊平さんとりっくんは乗っかってこない。

 真面目な二人のことだし、厨二病って単語を知らないんだろうな~。


「みんな、お待たせ。そろそろ行こうか」


 ハルくんに手を引かれた透花さんが、ゆっくりと階段を下りてきた。

 この間とは違う、白いロングドレスに身を包んでる。

 やっぱり、いつ見てもキレイな人だよな~。

 俺の指に気付くと、いたずらな微笑みを向ける。


「漆黒の堕天使?」


 それに俺は、ゆる~い笑顔で返すんだ。


「ここで逢ったのも何かの宿命! そなたも、我が堕としてしんぜよう~!」


 この時の俺は、思いもしなかった。

 まさかパーティーで、あの人に会っちゃうなんて――――――――――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ